その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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3-5
正月休みになったのだが、実家に帰るのは明日にして、今日はななのちゃんと過ごすという約束をしていた。僕は、初めての賞与をもらっていたので、父母に何かプレゼントをと思っていたので、正月の間に実家に帰ると言ったら、ななのちゃんは悲しそうな顔をしていたので、帰るのを1日伸ばしていたのだ。
朝9時頃、ななのちゃんは顔を出したのだけど、僕はやっと起きたとこで、ベッドに座って、ボーっとして、今日1日、彼女とどう過ごそうかと考えてるところだった。
「おはよう シュウ君 サブいよ今日も」と、自分の腕を抱えるようにしていた。
「あっ まだ エアコンもつけて無いんだ」と、立とうとすると
「顔 シュウ君が温めてー」と、僕のお腹に顔をうずめて抱きついてきたのだ。
僕の眼の下には、今日は留めていない長い黒髪がかかった小さな肩があった。確かに、冷たいものを感じていて、しばらくは、その頭を抱くようにしていたのだが、僕は股間に変化を感じ始めて、ようやく顔を持ち上げて、彼女のほっぺを両手ではさんで
「もう 温まったかナ お嬢ちゃん エアコンつけるよ」
「うぅー-ん 気持ちよくて寝ちゃいそうだった シュウ君の手も温かいー」
その後、お昼ご飯の話をして、ななのちゃんが作ると言ってきた。それで、一緒には行けないので、僕が買い物に行くことになって
「ナスのそぼろ和えとお豆腐のステーキ この前、京都で食べたやつ なな 作ってみる」
「そうか ナスにミンチと豆腐だな わかった」
「うん お味噌はあるの?」
「ああ あるよ」
「じゃぁ なな ご米 炊いておくから」と、僕が出て行こうとすると、背中をはたくようにしてホコリを落としてくれていたのだ。
僕が、戻ってきた時、彼女は髪の毛を後ろに留めていて、掃除機をかけていてくれた。そして、以外と手際よく料理をして、食器のお皿が2枚しか無くて、それぞれのおかずを乗せて、ご飯は丼茶碗に入れた。
「ウン うまいよ ななのちゃん やるネ」と、彼女と同じお皿を突っつき合って食べていたのだが
「うふっ 上手でしょ 私 才能あるのかも こうやっていると 新婚さんみたいだネ」
「・・・かもナ 奇妙な間柄」
「うー もぉー 奇妙じゃあないよ 普通だよ 今は 友達 ねぇ 食べたら 買ってもらったワンピースに着替えて良い? だって着る機会ないんだものー」
「あぁ 良いよぉ」
彼女が食器を洗っている間に僕はクローゼットからワンピースを取り出してベッドの上に置いておいたら、洗い物を終えた彼女は、ベッドのほうに行って、いきなり服を脱いでいて・・・まるで、僕がいることを意識してない様子だった。今日は、半袖のアンダーシャツに白にピンクの水玉のパンツで、丸っこいお尻を向けていた。
「どう やっぱり 可愛い?」
「うん 天使だよ」と、僕が応えると、彼女は笑顔を向けたまま、何にも言わなかった。
それからは、トランプをして遊んで夕方になっていた。そろそろ、ななのちゃんが帰る時間になってきて、僕は、用意していたので
「ななのちゃん これ 正月は会えないので お年玉」
「えぇー いいよー そんなのー そんなこと してほしくない!」
「いいから 買いたいものだってあるだろー なんか」
「だって シュウ君にそんなことしてもらうわけには・・・」
「いいから 貰ってくれ なんかに 必要になることがあるかもしれないから いうこと聞いてくれ」
「・・・ありがとう シュウ君・・」と、又、長いまつ毛の奥が濡れてきているようだった。そして、ベッドのほうにいって、ワンピースを脱いで、そのままの恰好でハンガーに掛けてシワを伸ばすようにしていた。
「ななのちゃん 先に服を着ろよー いくらなんでもー」
「なんでー ワンピース ななの大切なものなんだもの」
「だからー パンツのままでー」その時、僕は、初めて彼女の胸が小さく膨らんでいることに気がついていた。
「あっ そうかー ななは べつにシュウ君の前やったら、こんなん平気やー」
「あのなー ななのちゃんは平気でも 一応 女の子なんやから」
「そう そうなんや」と、不満げに服を着ていた。
そして、帰る時、やっぱり送って行くというのを断っていて、玄関のドァのところで、僕は、初めて彼女の眼に光るものを見た。だけど、彼女は黙ったまま振り返ることもなく飛び出して行ったのだ。
僕は、気になって、実家に帰る前にテーブルの上に (2日の夜には帰ってくるから、3日 又 お昼ご飯作ってくれ ゲームしよう) とメモを残していたのだ。
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