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八条学園騒動記

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第六百八十七話 カナディアンサンドイッチその十

「カナダだってね」
「そうよね」
「色々な国から人が来て」
「市民になってね」
「そうして出来た国だしね」
「元々はね」
「最初はイギリス系とフランス系だったけれど」
 それでもというのだ。
「フランス系の人達もいるし」
「宇宙に出て遂にフランス系の人達が独立して」
「フランス系の人かなりそっちに行ったけれど」
「ケベック王国にね」
「けれど色々な人がいて」
「ええ、様々な文化との触れ合いもね」
 これもというのだ。
「出来るし」
「そうそう、決してだよ」
 トムはまた言った。
「マイナーじゃないよ」
「それで終わる国じゃないわね」
「絶対にね」
 こう従姉に話した。
「考えてみたら」
「お料理だって」 
 メアリーは自分達が宣伝しているそれの話もした。
「本当にね」
「美味しいから」
「量が多くて」
「魅力的だよ」
「その魅力をよ」
 まさにというのだ。
「どんどんね」
「宣伝していくね」
「私達でね、そして何時かは」
「メジャー国家だね」
「それになるのよ、連合一目立たないとか」
「透明国家とかね」
「そうしたことはね」
 最早という口調で言った。
「ないわ」
「そうだよね」
「これからは」
「これまで色々言われたけれど」
 マイナーだのとだ、トムも言った。
「やっぱり市民が努力したら」
「政府だけじゃなくてね」
「変わるね」
「一人一人は小さくても」
 その力はというのだ。
「皆が力を合わせるとね」
「大きいね」
「よく言われるけれどね」
「こうしたことは」
「理想に言われるけれど」 
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「現実だよね」
「そうでもあるわ」 
 こう言うのだった。
「これがね」
「そうだよね」
「一人の力は」
 これはというと。
「残念だけれど」
「小さいね」
「ええ、けれどね」
「皆が集まると」
「強いでしょ」
「矢だってそうだね」
「ロスチャイルド家も」 
 この時代も存在しているユダヤ系の富豪家はというのだ。 
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