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女の子が悩む病気

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第二章

「クーラーとか扇風機でね」
「そうそう、風に当たって」
「それで身体冷えたらね」
「凝るのよね」
「そうなるのよね」
「女の子って男の子以上に冷え性だから」 
 光はだからだと言った。
「余計になのよね」
「そうそう」
「胸の重さでもなるしね」
「光ちゃん大きいしね」
「余計によね」
「全く、お風呂であったまってよ」
 今度は肩凝りの対処方法を話した。
「よく揉んでるけれど」
「どうしてもなのよね」
「凝るからね、肩」
「そこが厄介なのよね」
「どうしたものか」
 友人達とこんなことを話した、その話を聞いてだった。
 クラスの男子達はそういうことかとなって頷いた。
「肩凝りか」
「何かって思えば」
「そういえば女の子って冷えやすいっていうな」
「冷えると凝るしな」
「俺達は殆どないけれどな」
「まだ十代だしな」
「けれど十代でもな」
 それでもと話した。
「女の子は冷えやすくてか」
「肩凝るか」
「それで困ってるんだな」
「成程な」
「それが女の子か」
「女の子も大変だな」
「そうだな」
 事情を理解して頷いた、そして。
 彼等はそれぞれの交際相手に肩を揉もうかと言った、すると相手に喜ばれその仲はより良好になった。
 そして光も交際相手に揉んでもらったが。
「お灸やエレキバンいいっていうよ」
「それはおばさんがするものでしょ」 
 光は彼氏に苦笑いで応えた。
「だからね」
「それはしないんだ」
「お風呂か揉むかで」
 それでというのだ。
「今揉んでもらって嬉しいわ」
「そうなんだ」
「けれどストレッチもいいっていうから」
 光はこうも言った。
「今度ね」
「ストレッチもなんだ」
「はじめるわ」
「そうなんだ、本当に女の子にとってね」
「肩凝りは天敵よ」
「そうなんだね」
「ええ、他にも辛いことはあるけれど」
 生理のこと等を思いつつ話した。
「肩凝りもね」
「そのうちの一つだね」
「何とかなったらそれだけで嬉しいわ」
 彼氏と共にいる中でこうも言った、そして彼に揉んでもらって肩凝りがなくなり彼の温もりも感じて笑顔になったのだった。


女の子が悩む病気   完


                     2023・2・23 
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