八条学園騒動記

「かなりのものだよ」
「それでよ」
「そのお寿司もだね」
「カラフルにもして」
「カナダのよさも宣伝して」
「そしてバリエーションも工夫して」
　そうしたこともしてというのだ。
「それでね」
「作って」
「動画にあげて」
　そうもしてというのだ。
「宣伝しましょう」
「そうしようね」
「あとサンドイッチもそうかな」
　トムはこの料理もと話した。
「動画にあげようかな」
「カナダのサンドイッチね」
「スモークドサーモンとか」
　それにというのだ。
「他にもジューシーにお肉を挟んだ」
「分厚いね」
「熊肉とかムース肉とか」
　そうしたというのだ。
「お肉をね」
「焼いてね」
「それをね」　
「動画にあげて」
　そうしてというのだ。
「紹介をね」
「していこうね」
「いいわね、何かとね」
「ネタあるよね」
「ええ」
　そうだと言うのだった。
「カナダ料理といっても」
「そうだよね」
「カナダの本で薄いといったら」
　その内容ひいてはページ数がというのだ。
「歴史書とね」
「有名人の名簿とね」
「料理のレシピって言うけれど」
「その三つだね」
「カナダの歴史書は」
　メアリーはトムに雲った顔で話した。
「数ページもいらないとか」
「そう書かれるよね」
「イギリスから独立して」　
　そうしてというのだ。
「一次大戦、二次大戦に参加して」
「連合に創設から入ってね」
「それで終わりとか」
「連合で書かれるわね」
「何もないとか」
　その様にというのだ。
「連合でもね」
「書かれてね」
「言われるから」
「マイナー国家の中のマイナー国家たる由縁とか」
「歴史で書かれることがないこともね」
「あるよ」
　シッドは憮然として言った。
「カナダの歴史もね」
「ええ、ちゃんと授業もあるし」
「そうだよ」
　まさにというのだ。
「カナダの歴史だって」
「連合の他の国と一緒で」
「戦争はないけれど」
　人類の歴史において特に目立つこの出来事がというのだ、尚連合は千年の間エウロパ戦役以外に戦争はない。
「それでもね」
「色々あったよ」
「災害とか事件とか」
「改革とか汚職とかね」
「不況もあったわね」
「何かとね」
　シッドも述べた。