神々の塔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五話 一体ずつその八
「劣勢にな」
「なってたな」
「限界感じてたわ」
「そやろな」
「主様はこれまで素晴らしい戦をされていました」
中里を乗せている鵺が言ってきた。
「まことに」
「そやったか」
「はい、何度も危ういとです」
「思った時もやな」
「ありましたがその都度です」
こう芥川に話した。
「防がれかわされ」
「そうしてか」
「そのうえで、です」
まさにというのだ。
「全力で、です」
「戦ってたか」
「そうでした」
「やっぱり本来の力出した神様はちゃうわ」
中里は少し苦笑いになって述べた。
「一人やとな」
「敵わんか」
「足止めがな」
それを行うことがというのだ。
「ほんまな」
「精々やったか」
「そやったわ」
まさにというのだ。
「残念なことにな」
「いや、足止めしてくれてや」
芥川はその中里に笑って応えた。
「それでや」
「充分やったか」
「相手は神様やからな」
それ故にというのだ。
「その神様相手にや」
「負けんでか」
「これまで足止めしてくれてな」
それでというのだ。
「充分な」
「凄いか」
「ああ」
まさにというのだ。
「よおやった、ほなな」
「今からはやな」
「九人でな」
「戦ってくか」
「そうして勝って」
綾乃の方をちらりと見て話した。
「綾乃ちゃんの方にや」
「行くか」
「そうするで」
こう言うのだった。
「絶対にな」
「よし、ほなな」
「九人で戦うで、それで白虎やが」
芥川はこの神のことも話した。
「属性は金や」
「そやからやな」
「水、そして土や」
「その属性にやな」
「弱い、そやからな」
「それを衝いてやな」
「戦っていけばな」
その様にすればというのだ。
「勝てるで」
「ほなな」
「そうして攻めてくで」
こう言ってだった。
芥川は白虎との戦ではその二つの属性を軸にして白虎と戦っていった、九人でそうしてくとであった。
白虎も消えてだ、また後ろに姿を表して言った。
ページ上へ戻る