イベリス
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十六話 恋愛のダメージその二
「進化がね」
「凄いっていうの」
「僕としては茸カレーが好きだよ」
こちらのカレーがというのだ。
「茸好きだからね」
「それであのカレー好きなのね」
「そうしたカレーもあるしカツカレーだって」
「ああ、あのカレーね」
「物凄い進化だよ」
「あのカレー他の国にはないのよね」
咲は食べつつ述べた。
「そうなのよね」
「ないよ、凄いカレーだよ」
イギリス人の彼は言い切った。
「とんでもない魔改造だよ」
「いや、考えた人がプロ野球選手ってね」
インドから来ている彼も言った。
「このことも凄いね」
「千葉茂さんね」
咲はそのプロ野球選手の名前も出した。
「巨人のセカンドだった」
「その人だね」
「まあ巨人っていうのがね」
邪悪その者と言うしかないこのチームのというのだ、人類の歴史においてあらゆる悪を行ってきたことはその歴史を見ればわかることだ。
「気になるけれどね」
「それだね」
「巨人って碌でもないチームだからね」
二人で咲に述べた。
「そう考えるとね」
「抵抗があるね」
「けれどね」
それでもとだ、咲は二人に話した。
「カツカレーを生み出してくれたのよね」
「カツとカレールーとご飯の組み合わせがね」
「いいよね」
「よくあんなの考えついたね」
「凄く美味しいんだよね」
「私も好きだしね」
咲はさらに話した、チキンカレーを食べつつカツカレーの話をするのだった。
「あのカレー」
「ああしたカレーもあるしね」
イギリスから来ている彼はさらに言った。
「日本のカレーは凄いよ」
「そうなのね」
「それでこのカレーだってね」
今食べているそれもというのだ。
「美味しいしね」
「確かに美味しいわね」
咲もそれはと答えた。
「かなりね」
「そうだよね」
「本当にいい日本のお料理だよ」
インドから来た彼はまた言った。
「本当にね」
「やっぱり日本のお料理なのね」
「僕としてはね」
「私としてはインド料理だけれど」
「だから元はそうでもね」
インドのカリーでもというのだ。
「今はね」
「日本のカレーで」
「日本のお料理だよ」
「そうなのね」
「そう、それでね」
彼はカレーの中の鶏肉を食べつつさらに話した。
「僕はこれが大好きなんだ」
「そうなのね」
「うん、おかわりするね」
「おかわりは別にね」
これといってとだ、咲は答えた。
ページ上へ戻る