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神々の塔

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第四話 党の前でその十一

「四霊獣や」
「それぞれ四方を守ってるな」
「そや、いきなりやな」
「強い神様が出て来たな」
「むしろや」
 リーは冷静なまま述べた。
「強くない神様がおるか」
「おらんな」
「強大な力を持つから神様や」
「そういうことやな」
「そやからな」
 それ故にと言うのだった。
「この勝負もな」
「最初からやな」
「強敵を相手にする」
「そうしたものになるな」
「そや」
 まさにというのだ。
「最初から派手に戦ってくで」
「わかったわ」
「四柱一度に相手にしたらあかんな」
 ここでこう言ったのは羅だった。
「間違っても」
「そうしたら負けるのはこっちやな」
「そや」
 トウェインに答えた。
「まさにな」
「神様は強いさかいな」
「しかもこの塔は神々の領域やしな」
 羅はこのことも話した。
「そやからな」
「本来の力が発揮されてるな」
「そやからな」 
 それ故にというのだ。
「普通に出るよりや」
「さらに強いな」
「そうなってるさかいな」
 だからだというのだ。
「十人おってもな」
「相手は四柱でもやな」
「一柱一柱や」
「やってくことやな」
「その通りや、ここは集中攻撃や」 
 芥川も言ってきた。
「絶対にな」
「一柱一柱やな」
「そうして攻めてな」
 施に応えた。
「そのうえでや」
「倒してくんやな」
「そうしてく」
「そうするべきやな」
 施は芥川のその言葉を聞いて頷いた。
「というか戦のことやったらな」
「僕か」
「ああ、ほんまな」
 何と言っても言うのだった。
「軍師やさかいな」
「戦う軍師や」
 芥川は笑ってこう施に答えた。
「まさにな」
「そうなるな」
「ああ、僕は四智星の一人でな」
 それと供にというのだ。
「忍者でもある」
「それやとな」
「戦う軍師や」
「そうなるな」
「ただ戦の戦略や戦術を考えるだけやない」
 それと共にというのだ。
「さらにや」
「戦うな」
「そうする、その僕が言うことをやな」
「聞くわ」
「そうやで、ここは芥川君の言う通りに戦おうな」 
 綾乃は十人のリーダーとしてそれをよしとした、十星連合の棟梁即ちこの十人のリーダーでもあるということだ。
「是非」
「そやな、しかもな」
 中里は綾乃のその言葉に頷きつつ言った、その目は四柱の神々即ち四霊獣達から離れない。そうしつつの言葉だ。 
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