超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百二十一話 丸山ショウゴ その1
第二百二十一話 丸山ショウゴ その1
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
2月14日、バレンタインデイ。
それは女子が意中の男性に好意の証としてチョコレートを渡す日である。
丸山ショウゴはクラスメイトの花山アケミのことが好きだった。
しかし、その日、丸山ショウゴは誰からもチョコレートをもらうことができなかった。
それも、仕方がない。
丸山ショウゴは見た目も悪く、勉強もスポーツもできない。
そして、丸山ショウゴは親友のイケメン・新藤トウマにあることを告げられる。
「ショウゴ、コレ、女子から、もらったんだけど、いるか?」
トウマがショウゴに突き出したのはチョコレートだった。
「男にチョコもらっても嬉しくねぇし、俺にそういう趣味はねぇんだよ...」
「バッキャロォー!そういうんじゃねぇよ!このチョコ、じつはアケミからもらったんだよ!お前、アケミのこと好きだったろ?せっかくだからやるよ!」
アケミがトウマのために作ったチョコレートは紙に包装されリボンで結ばれていた。
チョコレートの大きさからいって、おそらく、トウマのために本気で作ったチョコレートだと思われる。
「トウマ...お前、もしかして俺をバカにしているのか?」
「バカにしてねぇよ、ただよぉ、好きでもねぇ女から手作りチョコもらってもなんか気持ち悪いだろ?だから、ちょうどいいから、お前にやるよ!お前、どうせ、今年もチョコもらってねぇんだろ?」
「う、うるせぇよ!俺だって...俺だってチョコもらってんだよォ‼」
「おい!なんでいきなりキレるんだよ!」
「どいつもこいつも俺のことバカにしやがって...!」
「嘘ついてんじゃねぇよ!勉強もスポーツもできねぇお前がチョコもらえるわけねぇだろォ!」
「嘘じゃねぇしィ!」
「じゃあ、見せろや!チョコォ!お前がもらったチョコ見せろやァ!」
「おう!見たけりゃ見せたやるよォ!俺のチョコォ!」
ショウゴは机の上に両足を乗せ、ズボンとパンツを下ろす。
スクールカースト最底辺のストリップショーに教室にいた女子生徒達から悲鳴が上がる。
ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリィィィィィィッ!
ショウゴが下腹部から解き放った茶色い何かが、机の上に落下する。
その非現実的な光景に、男子からは嘲笑交じりの喝采が、女子からは阿鼻叫喚の悲鳴が上がる。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああッ‼」
ショウゴが下腹部から出した『チョコ』をこの教室で一番近い距離で目撃してしまったトウマは開いた口がふさがらない。
「見たか!トウマ!これが俺の『チョコ』のだァ!」
クラスメイトからの知らせを聞いて、教室に駆け付けた教師がショウゴに向かって叫ぶ。
「丸山ショウゴォ!貴様ァ!教室でなにしとるんじゃァァァァァァァァッ!」
教師の叱責にショウゴは急に真顔になる。
「先生、今日がなんの日か知らないんですか?」
「知っとるわい!バレンタインだろォ!」
「バレンタインに生徒が『チョコ』持ってきてなにが悪いんですかねぇ...」
「おめぇ男だろォ!それに、おめぇがケツから出した『チョコ』は万国共通でチョコって言わねぇんだよ!」
「いや、どう見てもチョコでしょ!この色はチョコでしょ!眼科行ってこい!このクソバカ公務員!」
今、この瞬間、いつもクラスで影が薄いショウゴはクラス中の生徒達から、悪い意味で注目されていた。
いつも存在感のないショウゴが教室の机の上に『自分にしか作れないチョコ』を放出することで、ショウゴは『自分にしかできない方法』でクラスメイト達に自分の存在を証明することができた。
それは、ショウゴにとって快感だった。
そのバレンタインの日から、ショウゴは変わってしまった。
ショウゴは悪い意味で伝説になってしまった。
その日、ショウゴの両親が学校に呼び出され、ショウゴは家族と共に教員から叱責と指導を受けた。
次の日から、ショウゴはバレンタインでもないのに、授業中や休み時間、通学・下校時の電車の中でいきなり、ズボンとパンツを下ろし、下腹部から『自分にしか作れないチョコ』を放出し続けた。
警察や目撃者の証言が正しければ、ショウゴが『自分にしか作れないチョコ』を公共の場で放出する際に『天上天下唯我独尊森羅万象ォォォォッ!』と叫んでいたらしい。
そして、今、丸山ショウゴはリンクセンター石間に母親と共に来ていた。
丸山ショウゴのこれまでの異常行動について、事前に手渡されていた書類から確認していた石間コウイチは困惑していた。
「ふ~ん、ショウゴ君さ、今、チョコ出したい?」
「まあ、出したいっスね、こう、みんなに注目されるのが気持ちいいんで...」
「ショウゴ君はケツから『チョコ』出す以外に、なにかみんなに自慢できることはなかったの?」
「ないっス。俺には『チョコ』しかないんで...」
「あっそ、じゃあ、とりあえず、ショウゴ君が断罪者かどうかの確認だけしてみましょうか、ショウゴ君、この紙にショウゴ君が今、思ってることを書いてごらん」
ショウゴが白紙に書いたイラストがコレ↓だ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤■鬤鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■鬤
鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■■■■■■■■■鬤鬤■鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤■
鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤』
「ご愁傷さまですね」
「そ、そうっスか...」
次回予告 丸山ショウゴ その2
後書き
次回もお楽しみに
ページ上へ戻る