八条学園騒動記

　　　　　　　　　　　　　　　大食を前面に
　トムは自分達の部屋でメアリーとシッドにクラスメイト達からの話を全て話した、そうしてこう言った。
「韓国程じゃなくても」
「カナダ人は沢山食べるからなのね」
「そのことをね」
　こうメアリーに話した。
「全面的にね」
「前に出して」
「そしてね」
　そのうえでというのだ。
「動画の注目ポイントにしよう」
「そうね」
　少し考えてだ、メアリーはトムに答えた。
「それじゃあね」
「そうしてく？」
「目立てるなら」
　それならというのだ。
「それが悪いことでないなら」
「やっていくことだね」
「そのことはもう決めてたし」
　その様に行うとだ。
「それならね」
「宣伝するんだね」
「そうしましょう」
　実際にというのだ。
「ここはね」
「それじゃあ」
「美味しいだけじゃなくて」
　それに加えてというのだ。
「ボリュームもね」
「宣伝するんだね」
「美味しくて量が多い」　
　この二つが共にあるというのだ。
「これってね」
「かなり強いね」
「そうだね」　
　シッドも言った。
「注目されることはね」
「何でもだね」
「それが悪いことじゃないなら」
　それならというのだ。
「もうね」
「何でもだね」
「宣伝に使って」
　そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「目立つんだね」
「そうしよう、あとね」
「あと？」
「色使わない？」
　シッドはこうも言った。
「お料理に」
「色をなんだ」
「かなりね」
「それもかなりなんだ」
「カナダ料理って色彩どうかな」
「ああ、それだね」
「あまりない感じだよね」
「それぞれの食材の色に留まっていて」　
　トムもそれはと述べた。
「派手さがないね、お菓子だってね」
「別にだよね」
「派手じゃないよ」
「ほら、アメリカのケーキなんてね」
　シッドは例えとしてこの国のその食べものの話をした、ケーキ自体は連合のどの国でも普通に食べられる。
「カラフルだよね」
「着色料使ってね」
「赤、青、黄色でね」
「アニメキャラの髪の毛や目の色みたいだね」
「韓国料理だって」
　シッドは今度はこの国の料理を出した。
「唐辛子でもね」
「赤だけじゃないね」
「緑や黄色に」
　そうした色の唐辛子達にというのだ。