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神々の塔

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第四話 党の前でその五

「それもストレートでな」
「ウォッカも美味しいし」
「あったまるしな」
「それでやね」
「ウォッカや」
 飲む酒はというのだ。
「ロシアやとな」
「それも大きいんやね」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「あの娘等も納豆自体は食べるさかいな」
「寮のメニューでも普通に出るで」 
 シェリルが言ってきた。
「納豆は」
「そうみたいやな」
「特に朝にな」
「朝ご飯に納豆出るのはな」
「日本の特徴の一つやね」
「ああ、それで僕等もや」
 芥川も納豆ご飯を食べつつ話した。
「こうしてや」
「朝に納豆食べてるな」
「そや、ただ今日から冒険やから」
「暫くは食べられんやろな」
「ああ、宿屋とかならわからんけど」
 それでもというのだ。
「少なくとも冒険の間はな」
「納豆は食べられへんな」
「出来るだけ保存の利くもんかな」
「狩りや採集で手に入れてな」
「食ってくわ」
「そうなってくな」
「何をどう食べてええかはわかってる」  
 リーは落ち着いた声で述べた。
「既にな」
「自分の知識にもあるな」
「学者としてのそこにな」
 こう芥川に話した。
「あってな」
「それでやな」
「茸とかでもな」
「毒茸もわかるな」
「あと魚でもな」
「どの魚の何処に毒があるか」
「わかってる、そやからな」
 それ故にというのだ。
「そうした時のことはな」
「自分がやな」
「ちゃんと言えるさかいな」
 だからだというのだ。
「安心してくれ」
「ほなな」
「塔の中にも色々な生きものがおるな」
「獣もモンスターもな」
「そや、どういった生きもののや」
「何処に何があるか」
「わかってる、そやからな」
 だからだというのだ。
「塔の中では術や神具も使うが」
「そういった知識もやな」
「使うさかいな」
 だからだというのだ。
「安心してくれ」
「ほなな」
「知識は力や」
 シェリルはこう述べた、そしてだった。
 納豆をかけた白いご飯を口の中に入れた、そうして白と茶色が混ざり合い絶妙な味になっているのを感じつつ話した。
「まさにな」
「その通りやな」
「冒険のことでもな」
「知ってるとな」
「それ自体がや」
 芥川に話した。 
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