X ーthe another storyー
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第五話 神剣その十五
「地球が誰もいなくなって」
「死の星になるか」
「恐竜が滅亡した時みたいに」
護刃は伝え聞くその時のことも話した。
「もう誰もいなくなって」
「地球にだな」
「確かに僅かに残った命はあって」
恐竜が滅亡した時の様にというのだ。
「かなり長い間地球は本当にです」
「死の星になるな」
「そんなこと地球は望んでるんでしょうか」
首を傾げさせつつ言うのだった。
「果たして」
「どうだろうな」
神威も言われても答えを言えなかった。
「それは」
「しかも人間の力って弱いですよ」
護刃は今度は人間そのものの話をした。
「もう地球から見ればです」
「何でもないか」
「何十億いましても」
それでもというのだ。
「その表面だけで動いている」
「そんな存在か」
「その人間に地球を滅ぼせるでしょうか」
「地の龍の考えはおかしいか」
「いえ、環境破壊は確かに問題ですし」
護刃はこの問題も話した。
「地球が汚れていることも事実ですが」
「人間がそうしているな」
「果たして弱い人間がとんでもなく大きな地球を壊せるか」
「無理か」
「そうじゃないですか?」
「ほな何や」
空汰も護刃のその考えを聞いて真剣な顔になって彼女に問うた。
「連中の目的は」
「地の龍の人達のですね」
「ああ、人間を滅ぼして大事な地球を長い間死の星にするか」
「弱い人間に巨大な地球を滅ぼせるか」
「それが無理でな」
「地球を大切に思ってるならです」
「長い間死の星にするか」
空汰も首を傾げさせた、ただ彼は顎に自分の左手を当てている。
「それはな」
「ちょっと考えられないですよね」
「ああ、おかしいな」
「どうにもですね」
「どうもな」
「私達は人間はです」
「ああ、ちゃんとな」
護刃に応えて話した。
「正しい選択をしてな」
「地球も守ってくれるとです」
「思ってるけどな」
「そうですが」
「何やろな」
また言うのだった。
「地の龍の連中の考えは」
「まさかただ殺したい壊したいだけではないわね」
嵐はその可能性を話した。
「世界を」
「そうだと地球がどうとか言わないですよね」
「最初から」
「はい、もう」
「若しそうしたいだけなら」
破壊と殺戮を楽しみたいのならとだ、嵐は考える顔で護刃に述べた。
「私達に構わずね」
「暴れ回っていますよね」
「今集まっている数によるけれど」
地の龍達のというのだ。
「一度に何人もそうしたら」
「簡単に出来ますね」
「そうね、世の中色々な人がいて」
それでというのだ。
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