八条学園騒動記
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第六百八十四話 連合一の大食の国その八
「それでな」
「目立ちたいとかはだね」
「自分達についてそうは思わない」
「日本よりどうかだね」
「だから何でも自分達はこうで」
まずこう見て考えてというのだ。
「その後ででは日本ではどうか」
「絶対にそうなるんだ」
「日本だと連合全体を見るな」
「日本人って皆がどう思うかだよね」
「例えば船が沈みそうでな」
そうした事態になったと仮定してというのだ。
「アメリカ人はヒーローになれると言われたら飛び込むな」
「海とか川にね」
「中国人なら歴史に残ると言われるとな」
「そうするね」
「そして日本人はな」
その彼等はというと。
「皆もう飛び込んだと言うとな」
「もう飛び込むね」
「皆、連合各国ではどうか」
「日本人はそう考えるね」
「そうでな」
そしてというのだ。
「韓国人はな」
「日本がどうかで」
「日本人が飛び込んだと聞くとな」
その船が沈みそうな時はというのだ。
「飛び込む」
「本当に日本が基準なんだね」
「日本を見てな」
そうしてというのだ。
「日本より上だと安心してな」
「下だと必死になるんだね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だから目立とうとか毛頭だ」
「考えていないんだ」
「韓国を目立つ国にしようとかな」
そうしたことはというのだ。
「韓国人は兎角言わない」
「日本より上になるかどうか」
「何でもな」
それこそというのだ。
「そうとしか考えていないからな、そもそも韓国がエウロパについて言うこと少ないだろ」
「政府も市民の人達もね」
トムもそれはと答えた。
「日本ばかりだよね」
「そうしたお国柄だからな」
「洪童としてはどうかって思ってるんだね」
「ずっとな」
「そういうことだね」
「ああ、それぞれの国で目指すものが違うのはな」
洪童は考える顔になって述べた。
「当然だしな」
「それはそうだね」
トムもその通りと答えた。
「やっぱりそれぞれの国でね」
「目指すものがあってな」
「国益だよね」
「違うんだ」
「目指すものが違うとね」
「カナダが目立つことが国益なら」
それならというのだ。
「韓国はな」
「日本より上になることだね」
「それがだ」
まさにというのだ。
「国益でな」
「それでだね」
「俺はそれは間違っていると考えている」
「そういうことだね」
「日本から離れてな」
そうしてというのだ。
「普通に連合のそれなりの国としてだ」
「やっていくことだね」
「それこそがだ」
まさにというのだ。
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