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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその四十九

「規則正しい生活してるわね」
「そうですか」
「ええ、だからスタイルもすらりとしてるのね」
 見れば本当にすらりとしています、私なんかよりずっと。
「モデルさんとはいかないけれど」
「痩せてますよね」
「ええ、かなりね」
「ご飯はお昼と晩は三杯ずつ食べてますけれどね」
「動いてるから痩せてるのね」
「そうだと思います、ラーメン四杯はいけます」
「ラーメン好きなのね」
 今はじめて知りました。
「そうなのね」
「おうどんとスパゲティ、お蕎麦も焼きそばも」
「麺類好きなの」
「餃子とか炒飯とか親子丼も好きですよ」
 こうしたものもというのです。
「カレーも」
「結構何でも食べるの」
「そうですね、お野菜ですとサラダや八宝菜が」
 そうしたものがというのです。
「チンジャオロースも」
「中華も好きなの」
「ハンバーガーもフライドチキンも」
「そういうのも好きなの」
「お刺身やお豆腐も」
 そうしたものもというのです。
「卵焼き、ソーセージ、枝豆も」
「おつまみ系多いわね」
「そうですね、天麩羅とかフライも好きで」
「ひょっとして嫌いなものないの?」
 ここまで聞いてこう思ったので尋ねました。
「ひょっとして」
「そうなりますか」
「自分で認めたわね」
「お鍋も好きですしね」
「すき焼きとか?」
「水炊きも湯豆腐もちゃんこも鮟鱇とか河豚とかの鍋も」
「じゃあ豚汁とか粕汁もなの?」
 私の好きなものも挙げてみました。 
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