ハッピークローバー
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第六十話 合宿を前にしてその二
「だからね」
「それでなのね」
「一気に汗をかいて」
「冷やしもしてね」
水風呂でというのだ。
「それでよ」
「お酒抜くのね」
「あのホテル湯舟もサウナも温度高いから」
「一気に汗かくのね」
「だからもうね」
それこそというのだ。
「お酒はね」
「すぐに抜けるのね」
「そうなるから」
それでというのだ。
「入ることよ」
「それじゃあね」
「二日酔いだと」
この状態だと、というのだ。
「動けないから顧問の先生もよ」
「お風呂に入れって言ってくれるの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「入りなさい」
「是非なのね」
「それでお酒抜いて」
そしてというのだ。
「部活頑張りなさい」
「そうするわね」
「あと飲む時は浴衣だから」
咲は服装の話もした。
「はだけもするから」
「それバイト先で店長さんに言われたわ」
「店長さんもOBなのね」
「それでね」
その為にというのだ。
「言っておられたわ」
「あのね」
母はさらに話した。
「そうしたところもね」
「気を付けないと駄目なのね」
「女の子はね」
「露出しないことね」
「そうよ、下手にしたらよ」
「男の子に見られるわね」
「変に刺激するからね」
だからだというのだ。
「最初からよ」
「見せないことね」
「飲んでもね」
「お酒飲むのはもう」
「決まってるのよ」
これはというのだ。
「それこそ皆飲むから」
「だからなのね」
「お母さんも飲んだしね」
合宿の時はというのだ。
「あんたもお酒好きでしょ」
「ええ」
一華も否定しなかった。
「結構以上にね」
「だったらよ」
それならというのだ。
「もうね」
「飲むから」
「飲むと普段と変わるからね」
アルコールが入ってというのだ。
「気をつけている様でも」
「隙が出来るのね」
「まして日本酒も結構酔うからね」
尚清酒と濁酒ではアルコール度が違う、濁酒の方が低く清酒になるとワインと同じ程のアルコール度になる。
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