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第五十六話 かなり飲んだのでその一
第五十六話 かなり飲んだので
尊敬や軽蔑それに布施餓鬼のことも話してだった、達川は向かい側に座っている一華にこんなことを言った。
「何か俺達もね」
「どうしたの?」
「いや、今回腹を割ってね」
そうしてというのだ。
「かなりね」
「お話したわね」
「そうだよね」
「何かね」
一華はお好み焼きを食べながら言った。
「お酒を飲んで出店のものを食べて」
「そうしてだね」
「こうしてお話したら」
それならというのだ。
「恋人同士っていうか夫婦?」
「そっちかな」
「そうなるかしら」
「夫婦だね、そういえば」
達川は一華の言葉を聞いて笑ってこう返した。
「十六歳になったら」
「ええ、女の子は結婚出来るのよ」
「そうだったね」
「だからね」
「夫婦って言ったら」
「もうね」
それこそというのだ。
「そうなれるってね」
「一ちゃんも思うんだ」
「ええ」
実際にというのだ。
「そうなるわ」
「そうなんだね」
「結婚なんて7まだまだ先ってね」
その様にというのだ。
「思ってもね」
「意識はだね」
「してきたわ」
「もうすぐ出来る年齢だから」
「ええ、漫画とかドラマで高校生の夫婦ってあるけれどね」
「昔からあるよね」
「そうよね、実際はまずないけれど」
それでもというのだ。
「あるわよね」
「そうだよね」
「まあね」
一華はビールを飲みながら言った。
「法律では出来るから」
「ありって言えばありだね」
「ええ、だから夫婦って言ったら」
「意識するね」
「つまり私奥さんになれるのね」
笑ってこうも言った。
「そう思うとね」
「やっぱり思うところあるね」
「ええ」
そうだとだ、達川に答えた。
「私もね」
「そうだよね」
「結婚したら子供だってね」
「いてもだよね」
「不思議じゃないわね」
「実際俺達の年齢でもね」
「子供いる娘いたりするのよね」
このことは微妙な顔で話した。
「それは流石にね」
「ないかな」
「子供なんてね、いや本当にね」
顔に酒のものとはまた赤いものを入れて述べた。
「結婚以上によ」
「考えられないんだ」
「ええ」
そうだというのだ。
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