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イベリス

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第八十二話 合宿を前にしてその六

「だから確実にね」
「終わらせられますね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「だからね」
「終わったらですね」
「それからは」
 同人誌もサイトも終わればというのだ。
「漫画をね」
「読んでいいですね」
「ええ」
 まさにというのだ。
「好きなだけね」
「楽しみは終わってからですね」
「そうよ」
 笑顔でだ、副部長は咲に話した。
「同人誌やサイトも楽しいけれど」
「漫画を読むのもまたね」
「楽しいですから」
「そう、漫画を好きなだけ読みたいなら」
 合宿の間にというのだ。
「もうね」
「早く終わらせることですね」
「丁寧にやって」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「終わらせることですね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「そして後は」
「漫画読むんですね」
「私も漫画読むこと好きだし」
 笑顔でだ、副部長は咲に話した。
「そしてね」
「それで、ですね」
「同人誌もサイトも終わらせて」
 完成させ更新させてというのだ。
「それでよ」
「そのうえで」
「そう、そしてよ」 
 それからだというのだ。
「漫画を読むのよ、ウェブ漫画もね」
「そっちもいいですよね」
「ウェブ漫画も面白いでしょ」
「そうですよね」
「あっちも読んで」
 そしてというのだ。
「楽しみたいわ」
「ウェブ漫画どんどん増えてますし」
「だって手軽に読めて」
 それでというのだ。
「連載する方もね」
「そちらもですか」
「お金もかかならいし」
「あっ、雑誌って」
 紙のそれはとだ、咲もはっとなって応えた。
「紙代もですね」
「何万部でも月に一回とか週に一回とかね」
「出すだけでもですよね」
「かなりお金かかって」
「辛いですね」
「そうよ、だからね」
 それでというのだ。
「かなり体力のある雑誌でもないとね」
「難しいですね」
「それも掲載される漫画もね」
「限られますね」
「それがウエブだと」
 こちらの掲載ではというのだ。 
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