星河の覇皇
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第八十三部第一章 防衛ライン到達その三十三
「私もそうする」
「サハラを統一したなら」
「戦争はせずにな」
「するりゆうもないので」
「余計にだ、だが」
「その地盤を固めている隙に」
「攻めてくる、攻める意志があるならな」
その時にというのだ。
「来る筈だ」
「そうですか」
「だから危険だ、サハラ南部の資源もな」
これもというのだ。
「マウリアにとって欲しいと思うかもな」
「そのこともですか」
「有り得るからな」
「マウリアが最も警戒すべきですか」
「私が見るにな、あの国はな」
「これまでとは違い」
「サハラにとって警戒するべき国になっている」
ジャバルが世に出てからだ、そうなったというのだ。
「それ故にな」
「まずサハラですか」
「あの国だ、統一が成ってもな」
それでもとだ、アッディーンはこうも話した。
「現実、政治は続くしな」
「それで国防もですね」
「考えないとならない」
このことはどうしてもというのだ。
「それ故にだ」
「この度も」
「戦っていく、そして今もな」
「戦争を行っていきますね」
「そうしていくが機雷が減ったな」
アッディーンは航路の話もした。
「これまでよりも」
「はい、どうもですね」
「防衛ラインの施設に回す様にしましたね」
「今は」
「その様ですね」
「そうだな、やはり防衛ラインに入るとな」
そうなればというのだ。
「どうしてもだ」
「そこは、ですね」
「武器や弾薬をそちらに優先させますので」
「そうなりますね」
「おそらく防衛ラインにはかなりの機雷を用意してだ」
そうしてというのだ。
「敷いてだ」
「そうしてですね」
「我々に対してきますね」
「そうしてきますね」
「そうだ、その機雷もだ」
もっと言えば機雷原もというのだ、機雷達が敷かれた。
「突破するぞ」
「だからこそですね」
「攻勢以前にですね」
「そのことも見て」
「そうしてですね」
「突破する」
その様にするというのだ。
「そうする、機雷原は砲撃でだ」
「吹き飛ばし」
「そうしてですね」
「先に向かいますね」
「機雷は厄介だが」
このことは紛れもない事実でもというのだ。
「それでもだ」
「対処方法はあります」
「機雷は見えています」
「地雷の様に隠せるものではありません」
「だからいいですね」
「そうだ、掃海艇を使ってもいいが」
実際に連合軍は多くの掃海艇を所持している、そしていざという時に迅速かつ確実に除去させている。
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