八条学園騒動記
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第六百八十二話 マイナー国家の中のマイナー国家としてその二
「だからそうしたところも」
「豊かな自然全体も」
「宣伝しないと。自然があること自体もよ」
「いいことだね」
「ええ、自己主張しないと生き残れない国なのに」
連合という国はだ。
「日本は然程だけれど」
「日本の個性は際立ってるしね」
「ええ、もう宣伝しなくてもね」
日本はというのだ。
「いいけれど」
「それでもだね」
「カナダにあそこまでの個性があるのか」
日本程のというのだ。
「果たして」
「ないね」
「もうね」
「僕達が認める位にね」
他ならぬカナダ市民がだ。
「ないね」
「そうよね」
「あれだけ連合屈指の産業が一杯あって」
そうしてというのだ。
「文かも独特で」
「個性の塊よね」
「日本の個性は凄いよ」
「本当にそうよね」
「皇室だってあるし」
トムはこの方々にも言及した。
「四千年の歴史がある」
「神話のお話だとね」
「わかってるだけで三千年はね」
それ位はというのだ。
「歴史があるよね」
「もう三世紀にはおられて」
「それでだよね」
「今もあるから」
「凄いよ」
日本の皇室はというのだ。
「皇帝であるだけじゃないから」
「ずっと続いてることもね」
「カナダにはないから」
トムは羨望を込めて言った。
「凄いよ」
「皇室だけでもね」
「産業も文化も目立ってだからね」
「日本と比べたら」
「カナダの個性は」
それはというのだ。
「どうしてもね」
「弱いわね」
「本当にね」
こうメアリーに話した。
「というか日本がね」
「個性が際立ち過ぎてるわね」
「そう思うよ」
「日本の半分の個性があったら」
シッドは思った。
「カナダも楽だったかな」
「半分だけでもね」
実際にとだ、メアリーも応えた。
「違ったね」
「そうだよね」
「連合のトップ二十の国挙げると」
「カナダ入ってるのにね」
ここで言うのは総生産を元にしたものだ、やはり日米中露がありそこにトルコとブラジルが続いている。
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