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レーヴァティン

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最終話 世界を見守ることをその五

「しっかりとな」
「行える様にだ」
「司法も整えていくか」
「国は人が動かすものだが」
 それと共にというのだ。
「仕組みもだ」
「やっぱり必要だな」
「そうだ」
 絶対にという返事だった。
「何があってもな」
「そうだよな」
「だからだ」
「そうしたこともか」
「整えていくぞ」
「何かとあるな」
「休む暇はない」
 まさにという言葉だった。
「これからもな」
「相変わらずか」
「そうだ、少なくとも朝から夜まではな」
「最悪夜遅くまでか」
「そうした風だ」
「そこは変わらないか」
「政にあたるならだ」
 そうであればというのだ。
「当然だ」
「そうなるか」
「ではな」
「これからもか」
「やってくぞ」
「そうしないとな」
「国は動かない、お前は名君でいたいか」
 久志に対して問うた。
「どうだ」
「それはな」
 勿論だとだ、久志は即座に答えた。
「どうせなるならな」
「名君だな」
「ああ」
 まさにという返事だった。
「俺もな」
「そうだな」
「暴君は論外だよ」
「暴れ回るのはだな」
「残虐非道とかな」
「俺達の中には一人もいない」
「それは幸いだな」
 久志からしてもだった。
「やっぱり暴君はな」
「論外だ」
「そうだよな、しかし暗君もな」
「それもだな」
「どうせなるならな」
 それならというのだ。
「やっぱりな」
「なりたくないな」
「ああ」
 そうだとだ、英雄に答えた。
「やっぱりな」
「俺もだ、ただ暗君はだ」
 そう呼ばれる者はとだ、英雄は話した。
「幅があるかもな」
「ああ、劉禅だとまだな」
「いいな」
「あの人家臣は信頼してな」 
「そうして任せていたな」
「孔明さんなりな」 
「そして自分はだ」 
 劉禅自身はというのだ。
「印を押していた」
「そうしていたな」
「ただそれだけだったが」
「その印を押すだけでな」
「かなりだ」
「前も話したがそれだけで違うな」
「それで政が進むからな」 
 皇帝即ち国のトップが裁可を行うだけでというのだ、事実劉禅はそうしたことはしっかりと行っていた。 
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