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ハッピークローバー

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第五十二話 体力があるのでその十一

「そうした場所でいる時がね」
「この場合も危ないのね」
「そうよ」
 その通りだというのだ。
「だからお金のガードもね」
「考えてなのね」
「しっかりとね」
「ガードしないと駄目ね」
「そういうことよ」
 こう言うのだった。
「本当にね」
「お金もってなると」
 かなり真剣にだ、実加は述べた。
「気が引き締まるわ」
「お金って大きいわね」
「お金がないと駄目でしょ」
 姉にその真剣な顔で返した。
「やっぱり」
「そう思うならよ」
「最初からなのね」
「行かないことよ」
「そうね、お金取られるなら」
「用心するわね、しかしあんたお金に五月蠅いの」
「当たり前でしょ」
 当然という返事だった。
「それはね」
「守銭奴だったのね」
「守銭奴って言われるとそうね」
 実加も否定しなかった。
「お金かなり大事だってね」
「考えてるから」
「それはね」 
 このことはというのだ。
「否定しないわ」
「そうなのね」
「ええ、お金がかかってるなら」
「それならなのね」
「私も気を付けるわ」
 こう姉に話した。
「そのことはね」
「わかったわ、けれどお金もね」
 自分で守銭奴と話した妹に忠告する様に言った。
「大事だけれど自分の身あってでしょ」
「お金も」
「そうでしょ、私もお金は大事だけれど」
 そう思っているがというのだ。
「これも命あってで」
「それで使えて」
「そしてね」 
 理虹はさらに話した。
「経済がちゃんとしてるから」
「お金も使えるのね」
「何でもジンバブエから来た人のお話だと」
「ジンバブエってあの」
 実加はこの国の名前を聞いただけで述べた。
「物凄いインフレの」
「経済が滅茶苦茶になってるね」
「あの国よね」
「そう、私あの国の人に知り合いはいないけれど」
 当然友人もだ。
「大変みたいよ」
「経済滅茶苦茶で」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「お金もね」
「紙屑とか?」
「そうなっているのよ」
 文字通りというのだ。
「ああなるとね」
「お金も価値がないのね」
「そうよ」
 まさにというのだ。 
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