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ドリトル先生とタキタロウ

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第四幕その七

「偉大な発明だね」
「そうだね」
「手軽に作られるしね」
「しかも保存も利くし」
「こんないいものよく作ってくれたね」
「本当にそう思うね」
「これでかなりの人が飢えから救われているしね」 
 先生は食べつつこうも言いました。
「その意味でも有り難いものだよ」
「そうだよね」
「馬鹿に出来ないよね」
「むしろ重宝するよね」
「何かとね」
「ある料理漫画はやたら自然食というかありのままにこだわって」
 先生はいつも否定的に考えている料理漫画のこともお話しました、このジャンルの漫画のブームを起こした新聞記者が主人公の漫画です。
「インスタントラーメンや化学調味料、冷凍食品にハウス栽培を否定するけれどね」
「否定してもね」
「仕方ないよね」
「実際そういうもので沢山の人達が助かってるし」
「ただ摂り過ぎたらよくないだけで」
「そこはバランスだよね」
「そうだよ、無闇に否定することはね」
 先生はウイスキーを飲みながらお話します、ここで作った氷を入れてロックにして冷やして飲んでいます。
「よくないよ」
「知的じゃないよね」
「どうにも」
「そうだよね」
「それで文明的でもないね」
「そうしたものを否定することは」
「そうだよ、そうした食べものの功績は凄いから」
 そのことは事実でというのです。
「無闇に否定することは駄目だよ」
「そして絶対に食べないとかね」
「そうしたのも駄目だよね」
「そうよね」
「そうだよ、あと言うまでもないけれど」
 先生はさらにお話します。
「何度か言ってるけれど調理が気に入らない、化学調味料を使っているってね」
「そう言ってだよね」
「お店の中で騒ぐのはね」
「野蛮だよね」
「野蛮の極みだよね」
「そんなことをしては絶対にいけないよ」
 何があってもというのです。
「インスタントラーメンとかを否定するのは個人の好みでも」
「それでもだよね」
「お店の中で騒いだら駄目だよね」
「無礼、無作法と呼ばれる行いで」
「野蛮だよね」
「そう、野蛮だよ」
 まさにというのです。
「だからだよ」
「したらいけないね」
「そんなことは」
「何があっても」
「そうよね」
「口に合わないのなら黙って去る」
 そのお店からというのです。
「騒ぐのは論外だよ」
「それを普通にするとね」
「人間性疑うよね」
「どんな生き方してきたのかって」
「そうまで思うね」
「紳士でないことは間違いないし」
 先生は紳士でありたいと思っていることから言いました。
「本当に野蛮だよ」
「礼節も何もない」
「教養も感じないよね」
「どうかしてるってレベルよ」
「そんなことする人は」
「それこそお店の中で暴れる不良と同じだよ」 
 まさにというのです。 
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