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ハッピークローバー

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第五十話 親戚の子達の世話からその九

「今から」
「呆れる位にね」
 富美子も応えた。
「年上趣味で」
「それだとね、もうかなりね」
「身体を動かして」
「そうした年齢になったら発散もして」
 そうしたことも行ってというのだ。
「そちらもかなりね」
「しないと駄目なのね」
「さもないとね」
「性犯罪とか?」
「やるんじゃないかって」
「心配なのね」
「そうした欲を抑えられないとね」
 妹に真面目な顔で話した。
「駄目だけれどね」
「あの子達それが難しいかも知れないのね」
「そうかもね」
「じゃあ叔母さん達には」
「そのこともお話しようかって?」
「そうする?」
「だからそうしたことは自分で覚えるから」
 自分で発散することはというのだ。
「日本じゃ罪でも何でもないし」
「いいのね」
「むしろ罪にしたら」
 その方がというのだ。
「おかしいしね」
「それ昔の欧州よね」
「あっちじゃ昔はね」 
 キリスト教がこの世の全てであり絶対だった頃はというのだ、この宗教の禁欲的な面によってというのだ。
「そうしたことも駄目だったからね」
「あの頃の欧州ってあれも駄目これも駄目だったわよね」
「仏教より遥かにね」
「そのせいか宗教ィコール変な決まりが多い」
「私もそう思ってたわ、けれど仏教はね」
 美奈代はこの宗教の話もした。
「当時のキリスト教よりはね」
「ずっと穏やかだったのね」
「キリスト教が厳し過ぎたのよ」
 当時のというのだ。
「ユダヤ教もだけれど」
「それでそうしたことも」
「駄目で」
「かえって溜まってたのね」
「それがよくなかったと思うわ」
 美奈代は自分の考えを述べた。
「私はね」
「そうしたことは我慢するなってことね」
「発散させることはね」
「そういうことね」
「だからこうしたことはね」
「あの二人が覚えたら」
「好きなだけさせたらいいのよ」
 泳いでいる二人を見つつ話した。
「それこそね」
「そうなのね」
「むしろ止めたら」
「溜まって」
「それが爆発するから」
「そこで性犯罪になる危険もあるから」
「だからよ」
 その為にというのだ。
「そうしたことはね」
「止めないで」
「好きなだけさせるのよ」
「性犯罪犯すよりずっとましね」
「そうよ、あの子達法律は守るから」
「法律に触れないならいいとか言ってたし」
「そうした子達ならね」
 順法精神が強いならというのだ。
「そこを活かしていくのよ」
「そうしたらいいのね」
「法律を守ったら問題じゃないでしょ」
「それはね」
 その通りだとだ、富美子も答えた。 
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