ハッピークローバー
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第四十八話 暑くてもしっかりとその六
「その子みたいになるわよ」
「何時か報いを受けて」
「それで死ねばいいとまで思われるのよ」
「そうなると思ったら」
「そんな人にはならない」
「反面教師にすることね」
「最低な人を見てもね」
そうしてもというのだ。
「いいものよ、いい人を見てお手本にする方がよくても」
「悪い人を見てもなのね」
「反面教師にはなるから」
ああはなるまい、そう思うからだというのだ。
「だからね」
「それもいいのね」
「そうよ」
こう言うのだった。
「だから見ておくのよ」
「あんな奴でも」
「反面教師という意味でも役に立つから」
だからだというのだ。
「見るのよ、ただお手本になる」
「そんな人を見る方がいいわよね」
「お手本になる人を見たら」
そうしたらというのだ。
「その人をね」
「素直になのね」
「お手本にすればいいのよ」
「そうなのね」
「そのいい部分ね」
こう言うのだった。
「そうしたらいいのよ、いい気分でね」
「反面教師って嫌な気持ちで見るしね」
「ああはなるまいってね」
「そうよね」
「それはね」
嫌な気持ちで見ることはというのだ。
「正直見る方にもよくないのよ」
「気分悪いから」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「反面教師を見るよりも」
「お手本をなのね」
「その人をね」
「素直に見ることね」
「ああなりたいこうなりたいってね」
その様にというのだ。
「憧れる気持ちで」
「それで見て」
「いいところをね」
「長所をなのね」
「どんな人も欠点はあるのよ」
それはというのだ。
「だからね」
「いいところをなのね」
「見てね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「いい気分でいいところを学んでいくのね」
「そうしたらいいわ」
「成程ね」
「そうよ、それで反面教師でも」
嫌な気分で見る相手もというのだ。
「いい部分があるからね」
「そこは参考にすればいいのね」
「全否定はしないことよ」
反面教師にしてもというのだ、結局人間は長所も短所も備えているのだ。人間は完ぺきではないからだ。
「絶対にね」
「それが大事ってことね」
「そう、それでね」
「それで?」
「あんたは結構全否定するから」
「嫌いだと」
「そこは気をつけなさい、全否定したら」
例え嫌いなものでもというのだ。
「いいところも見えなくなるから」
「よくないのね」
「だからよ」
その為にというのだ。
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