レーヴァティン
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第二百七十六話 空への出陣その一
第二百七十六話 空への出陣
揃っている空船達にだった。
将兵が次々と乗り込んでいる、それを見てだった。
英雄は考える顔になってだ、周りに話した。
「ではだ」
「はい、クトゥルフの島に赴き」
良太が応えた。
「その上に」
「そこからだ」
「貴方と久志さんがですね」
「剣の力を解放する」
神託で言われたことを為すというのだ。
「そうする」
「二本の剣の」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「島を出し」
「そこにだ」
「軍勢をですね」
「次々と降下させてな」
そうしてというのだ。
「俺達はだ」
「それぞれの浮島に移動の術で戻り」
「移動の術を使える者は全てな」
自分達だけでなくというのだ。
「そうしてだ」
「そのうえで、ですね」
「待機している将兵達をだ」
「移動の術で、ですね」
「クトゥルフの島に送る」
「そしてまたですね」
「俺達は浮島に戻りな」
そうしてというのだ。
「そしてだ」
「繰り返してですね」
「合わせて百万の軍勢をだ」
その彼等をというのだ。
「出来るだけ早くだ」
「島に集結させますね」
「そうする、全ての空船を使ってだ」
建造したそれ等をというのだ。
「精々十万、ではな」
「残り九十万はですね」
「俺達がだ」
「術で移動させますね」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「出来るだけ速やかにだ」
「軍を集結させ」
「そしてだ」
英雄はさらに話した。
「戦う」
「そうしますね」
「軍の移動は迅速にだ」
その様にというのだ。
「行うべきだ」
「戦の常です」
「その為にだ」
「この世界では術が存在し」
「そこに移動の術があるからな」
一度行った場所ならば一瞬で行くことが出来るこの術がというのだ。
「それを用いてだ」
「迅速に進めていきますね」
「百万の大軍もな」
「しかも完全に武装した」
「物資も含めてだ」
食料や予備の武具それに兵器や弾薬もというのだ、戦は兵だけでは出来ない物資もあってこそというのだ。
「全てな」
「瞬時にですね」
「多く持って行ってだ」
「それを繰り返し」
「そのうえでな」
「戦が出来る様にですね」
「する、また補給にもな」
「今度ですね」
「術を用いてだ」
そのうえでというのだ。
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