マットの上にいた犬達
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第一章
マットの上にいた犬達
ミネソタ州プリンストンにおいてだ。
クリスマスにその犬達を見た動物救助団体のスタッフの一人であるケリー=ハンソン彫のあるグレーの目に面長の顔に引き締まった唇とくすんだ短い髪の毛を持つ長身の彼は同僚達に対して言った。
「三匹共すぐにだ」
「保護しましょう」
「そうしないと駄目ですね」
「ここは」
「三匹共かなり弱っていてだ」
マットの上に一緒にうずくまっている白い大な垂れ耳の犬と茶色の白のピットブルに黒い耳が立った大きな犬を見て話した。
「このまま放っておくとな」
「危ないですね」
「ではすぐにですね」
「保護しよう」
こう言ってだった。
ハンソンはすぐに犬達を保護した、そして動物病院に診せたが獣医に深刻な顔でこんなことを言われた。
「どの子も足が悪くて」
「それで、ですか」
「前足か後ろ足をです」
三匹共というのだ。
「切断しないといけません」
「さもないと助けられませんか」
「はい」
そうだというのだ。
「どの子も」
「そうですか、ではお願いします」
助かるにはそれしかないと聞いてだ、ハンソンは答えた。
「後は私達が家族を探しますので」
「わかりました」
獣医は強い声と顔で頷いた、そしてだった。
犬達は手術を受けてそれぞれ足を切断された、それで助かり後は団体の施設の中で治療を受けてだった。
元気になり里親も見付けてもらった、白犬は雄でクーパー、ピットブルも推すでブルーノ、黒犬派雌でトリクシーと名付けられ。
それぞれ優しい飼い主達に引き取られた、ハンソンはこのことに喜んだが暫くしてだった。
クーパーの家族となったブレンダ=スノーブロンドで青い目の女性が施設にクーパーを連れて来てハンソンに話した。
「実は今日ここで集まることになりまして」
「この施設で」
「この子のお友達と」
「ブルーノそれにトリクシーとですか」
「それぞれの家族の人達とネットでお話をして」
そしてというのだ。
「それで、です」
「決まったんですね」
「はい」
そうだというのだ。
「そうなりましたんで」
「そうですか、では」
「今から再会させますね」
こうハンソンに話してだった。
ブレンダはクーパーをブルーノとトリクシーそれに彼等の家族達のところに連れて行った、すると。
「ワン」
「ワンワン」
「ワンッ」
三匹は再会を喜んで遊び合いそれぞれの家族と一緒に写真を撮った、それを見てハリソンは思った。
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