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イベリス

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第七十九話 アイスティーその六

「この様に」
「そうなんですね」
「それで小山さんも多少以上にです」
「太ってもですか」
「いいと思います」
 こう咲に言うのだった。
「少なくとも今は全く問題ないです」
「そうですか」
「健康的とです」
 その様にというのだ。
「申し上げさせてもらいます」
「じゃあこのまま」
「頑張って下さい」
「そうします」
 咲もそれならと答えた。
「これからも」
「そうされて下さい」
「是非、あとお店の方にです」 
 速水は微笑んでさらに話した。
「アイスティーを差し入れさせてもらいました」
「アイスティーですか」
「ミルクもレモンも」
 両方というのだ。
「ですからよければ」
「飲んでいいですか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「そうされて下さい」
「わかりました」
 咲は笑顔で応えた、そうしてだった。
 休憩時間の時に控室の店員用の冷蔵庫を開けるとだった。
 ペットボトルのミルクティーとレモンティーがあり速水の字で差し入れです、一人一本どうぞと書いてあった。
 その一文を読んでからだった。
 咲はミルクティーを手に取ってだった。
 席に座って本を読みつつ飲んでいるとだった。
 同じく休憩の先輩が来てだ、彼女に言ってきた。
「ミルクティー飲んでるのね」
「あっ、はい」
 先輩に今読んでいるライトノベルから目を離して応えた。
「そうです」
「そうなのね、ミルクティーもいいけれど」
 先輩はその咲に応えて述べた。
「私はレモンティーにするわ」
「そっちですか」
「今はそちらの気分だから」
 飲みたいのはそちらだからだというのだ。
「それでね」
「レモンティーですか」
「それ飲んでね」
 そうしてというのだ。
「少し寝るわ」
「寝られるんですか」
「実は昨日あまり寝てないのよ」
 先輩は咲に冷蔵庫を開きつつ話した。
「夜遅くまでゲームしてて」
「ゲームですか」
「スマホのゲームしててね」
 そちらのゲームをというのだ。
「ついついね」
「夜更かしされたんですね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「寝不足だから」
「レモンティー飲まれて」
「そしてね」
 その後でというのだ。
「休憩時間ぎりぎりまで寝るわ、タイマーかけてね」
「そうしてからですか」
「寝るわ、ソファー借りるわね」
「はい、どうぞ」
 咲は自分の席から答えた。 
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