星河の覇皇
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第八十二部第五章 撤退する者達の焦りその二十六
「彼等がその兵器を用いてきても」
「それでもですね」
「大丈夫な様にしていく」
「そうしていきますね」
「我々は」
「強力な兵器は存在しますが」
それでもというのだ。
「無敵の兵器はありません」
「この世の摂理ですね」
「人類の」
「左様ですね」
「そうですね」
「人間が作ったものです」
だからだというのだ。
「無敵のものは有り得ません」
「それでは」
「あの兵器もですね」
「弱点を見極め」
「そしてですね」
「対策を講じ」
「それを用意しておきますね」
周りの者達も八条に応えて口々に述べた。
「そして若しまたエウロパ軍との戦争になっても」
「あの国があの兵器を使っても」
「それでもですね」
「戦っていきますね」
「そうしていきます、しかもあの兵器は」
八条はここでこうも話した。
「実は弱点が多かったです」
「左様でしたね」
「発見されれば終わりでした」
「そこから集中攻撃を受けてです」
「倒されるのがオチでした」
「駆逐艦にも弱かったですし」
まずはこれが天敵だったというのだ。
「航空機にもヘリにもです」
「弱かったですね」
「もう発見されれば」
「その時点で、でしたね」
「集中攻撃を受けて」
「そして倒されてましたね」
「常に」
「そうでした、ですから」
それでというのだ。
「あの兵器への対策は発見する」
「そこに重点を置きますね」
「そして発見すればですね」
「その時に攻撃を仕掛ける」
「そうしていきますね」
「我々には技術があります」
ここでもこれを話に出した。
「それを使えば」
「そうしてですね」
「優れた哨戒機能を備えれば」
「あの兵器を発見出来る」
「ならばですね」
「もう答えは出ていますね」
「艦艇自体の策敵能力も強化しますが」
それだけでなく、というのだ。
「それに加え」
「さらにですね」
「偵察艇もですね」
「あちらの能力も強化し」
「そうしてですね」
「その数も」
「はい、例えば一隻に一艇ずつ増やすと」
連合軍の偵察艇は一隻の艦艇に数艇ずつある、戦艦や空母といった大型艦艇になると結構な数を所持している。
「一個艦隊に一万艇増えます」
「目がそれだけ増える」
「そうなりますから」
「偵察艇の能力を強化し」
「そして数も増やす」
「そうしていきますね」
「敵艦隊も発見出来ますが」
それだけでなく、というのだ。
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