レーヴァティン
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第二百七十三話 全てを整えその九
「しかしな」
「それでもですね」
「そうだ」
それでもと言うのだった。
「出て来たら戦いつつだ」
「そうしてですね」
「調べることもな」
「していきますね」
「そして考えることもだ」
こちらもというのだ。
「今の様にな」
「進めていきますね」
「考えることもだ」
こちらもというのだ。
「大事だ」
「そこから答えも出ますね」
「調べるだけでなくな」
「考えることもですね」
「重要だ、そしてやがては巨人のこともな」
「どうにかしていきたいですね」
「災害は何時何処で起こるかわからない」
それが災害の恐ろしいところだ、戦争ならば予測出来るが災害はそうはいかない。天気予報の台風も完全には無理だ。
「だが対策を講じてだ」
「実行に移しますね」
「それが政だからな」
それ故にとだ、英雄は断言した。
「あいつ等についてもな」
「対策を講じてですね」
「実行に移す」
その様にするというのだ。
「必ずな」
「そうしますね」
「やがてな」
「クトゥルフ倒してからや」
美奈代はそれからのことを話した。
「ほんまにな」
「それからだな」
「そや」
まさにというのだ。
「絶対あの連中も何かあるが」
「大きなものがな」
「しかしな」
「何と言ってもだ」
「今はクトゥルフと戦い」
そしてというのだ。
「そのうえでや」
「勝ってからだ」
「正直あの神様が何時牙を剥くかや」
「わからない」
「相手はこっちがその存在に気付いたことをや」
「わかっている筈だ」
英雄はまた言い切った。
「クトゥルフにしてもな」
「間違いなくな」
「人を常に見ることが出来るのが神様や」
「その通りだ、だからだ」
「こっちが自分のことを把握したこともな」
「わかっている」
「そやな」
美奈代もその通りだと頷いて応えた。
「間違いなくな」
「神は人が知ることが出来ないことも知ることが出来てだ」
「そして何時でも人を見てる」
「そうしている」
「だからだ」
英雄はそれ故にと話した。
「クトゥルフも見ている」
「今のうち等もな」
「そうしてだ」
「うち等が自分のことを知ったことも知ってるな」
「その筈だ」
「そうでござるな」
智もそれはと答えた。
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