ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四十五話 アルバイトに部活にその二
「うちに来て」
「それでなのね」
「勉強して」
五人でというのだ。
「皆でいよう」
「そうね、今うちに帰っても」
かな恵も言ってきた。
「明男が塾から帰ってると思うけれど」
「塾の夏期講習ね」
「もうそんな時間だから」
「けれどよね」
「多分今帰ったら」
どうかとだ、かな恵は少し困った顔で話した。
「塾から帰ってほっとして」
「それでなのね」
「自分のお部屋でね」
「店長さんとお話した通りね」
「だからね」
それでというのだ。
「今はちょっとね」
「帰るにしても」
「時間置きたいから」
かな恵にはそうした事情があった。
「だからね」
「時間潰すなら」
「宿題して」
「それがいいっていうのね」
「無駄に時間潰すよりも」
それよりもというのだ。
「宿題した方がいいし」
「無駄にそうする位なら」
「そう思うし」
「それじゃあ」
「ええ、今はね」
「富美子ちゃんも言ってくれてるし」
自分の家で行うと、というのだ。
「皆でしよう」
「それがいいわね」
一華はかな恵の言葉に頷いて述べた。
「やっぱり」
「そうよね」
「宿題もしないと」
さもないと、というのだ。
「あるんだから」
「それをこつこつとやっていって」
「出来る限り早く終わらせて」
そうしてというのだ。
「すっきりしよう」
「それじゃあね」
「今はね」
まさにというのだ。
「宿題しよう」
「それじゃあね」
こう話してだ。
五人は富美子の部屋に入ってそこで夏休みの宿題にかかった、宿題は今は真っ白であったがそれでもだった。
その宿題をしていってだ、富美子は四人に言った。
「あれっ、結構わかる?」
「そうよね」
留奈も解きつつ応えた。
「案外ね」
「これ一年の一学期に習ったことばかりじゃない」
「そうよね」
「それか中学の時ので」
「どれだけ難しいかって思ったら」
「それがね」
「簡単にね」
思ったよりもというのだ。
「解けてくわね」
「そうね」
「まあそれ当然でしょ」
一華はペンを右手に持ちつつ言った、五人共ペンを持つ手は右である。
「宿題て大抵復習でね」
「事前に習ったことね」
「だから真面目に勉強していたら」
それならというのだ。
ページ上へ戻る