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レーヴァティン

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第二百七十二話 戦に向けてその九

 その話をしてだった、留奈も言った。
「兵は訓練を続けていてね」
「さらに強くなっているな」
「うん、レベルも上がって」
「特技もな」
「皆さらに得ていってるよ」
「そうだよな」
「装備もよくなっていってるし」
 こちらもというのだ。
「術がかかったもの、ミスリル銀やオリハルコンのものも」
「出回って来てな」
「凄いことになっているから」
 だからだというのだ。
「皆かなりね」
「強くなってるな」
「一兵卒に至るまで」
 百万の兵のというのだ。
「そうなってきているわよ」
「レベルに特技に装備にってな」
「全部強くなっていってるわよ」
「いいことだ、オリハルコンの装備まで出回るとな」
 久志は強い声で述べた。
「無茶苦茶強いな」
「そうよね」
「ああ、じゃあな」
「もっとよね」
「戦がはじまるギリギリまでな」
 まさにその時までというのだ。
「兵を鍛えて装備を整えるな」
「そうしていくわね」
「これまで通りな、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「少しでも強くするな」
「怠らずね」
「何処までも強くなれるならな」
「時間が許す限りね」
「強くなってな」
 そうしてというのだ。
「戦うさ」
「そして勝つわね」
「神様にだってな」
 クトゥルフの禍々しい姿を脳裏に思い浮かべつつ言った。
「その為だ」
「まだ整えるわね」
「ああ、本当に最後の一瞬までな」
 戦がはじまるというのだ。
「鍛えていこうな」
「そうね」
 留奈もそれはと答えた。
「少しでもレベルを上げて」
「術を覚えてな」
「特技を身に着けて」
「いい装備を揃える」
「そうしていったらな」
「強くなるから」
「少しでもな、そしてその分な」
 僅かでも強くなればというのだ。
「クトゥルフにも勝てるな」
「そうよ、強くなった分だけね」
「そうしたものだよな」
「全体的なレベルが一上がるだけでもちゃうで」
 美奈代は明るく笑って話した。
「何でもない様でな」
「その一がな」
「大きいわ」
「そうなんだよな」
「そやからや」
「最後の最後まで鍛えていくな」
「そうしていくべきや、一人がミスリルやオリハルコンの武器を持ったら」
 装備の話もした。
「ライフル銃も装備したら」
「それだけで違うからな」
「今も強くしていってな」
「最後のその時までな」
「鍛えていこな」
「受験も最後の最後まで勉強するとな」
 久志はこれまで自分が起きた世界で経験したことも話した、こちらの経験もこの世界で重要だということだ。 
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