レーヴァティン
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第二百七十二話 戦に向けてその七
「身体に受けた傷よりもっちゃ」
「時として治りにくいな」
「化膿もしやすいっちゃ」
「そうなんだよな」
「それでも治せることは治せるっちゃ」
「そのケアの用意もしておくか」
「話をする聖職者達に教えることだ」
幸正が言ってきた。
「それはな」
「ああ、連中が教えるしな」
「一番触れるしだ」
「それだと知力が高くてもな」
「最も病みやすい」
常にその話を読んで語っていればというのだ。
「そうなるからな」
「だからだな」
「連中を癒してだ」
「その癒しを広める為にもな」
「聖職者達にな」
その彼等にというのだ。
「教えていこう」
「そうだな」
「ではな」
「そうしたこともしないとな」
「トラウマは侮れない」
決してというのだ。
「確かに気が狂わんばかりまでではない」
「薄めたしな」
「薄めたが」
それでもというのだ。
「やはり傷は受ける」
「そうだよな」
「それを癒すこともな」
「忘れないといけないな」
「その通りだ、そうしていこう」
「そうだな」
久志は幸正の言葉に頷いた、そしてだった。
このことについても決定した、そのうえで政として行うことを進めさせることにした。そのことを言ってだった。
そのうえでだ、久志はあらためて述べた。
「戦の準備も順調か」
「東西共にね」
桜子が笑って応えた。
「有り難いことにね」
「それは何よりだな」
「空船も増えていっていて」
「装備も物資もだな」
「集まっていっているよ」
「それはいいな、じゃあ全部整ったらな」
その準備がというのだ。
「そうしたらな」
「その時はね」
「いよいよな」
「攻めるね」
「そうするな、クトゥルフの居場所もわかった」
「あいつの神殿の場所も」
「そこに行けば」
「あっちからね」
桜子は鋭い声で述べた。
「クトゥルフの方から」
「出て来るな」
「神託でそう言ってたね」
「それで出て来たらな」
その時はというのだ。
「降下してな」
「戦うね」
「ああ、大海原での戦じゃなくてな」
「陸地でね」
「戦うことになるな」
「ああ、そうなるね」
「そうなったらな」
久志はさらに言った。
「術も使ってな」
「道具もね」
「多くの軍勢を戦場に一気に移動させるか」
「百万の軍勢をね」
「俺達が移動の術を使えば」
「東西の浮島百万の軍勢も」
その彼等もというのだ。
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