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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0048話

 
前書き
軍警察は本来ならMPと表記しますが、わかりにくいのであえて軍警察と表記しました。 

 
「隊長、反乱部隊の拘束を完了しました」
「ご苦労。死者、怪我人は?」
「負傷者はいますが、死んだ者はいません。一番重傷で骨折程度となっています」

 死者0、か。なんとかヴィンデルからの任務は完遂出来たな。

「さて、エクアドル基地から後続のレイディバードがそろそろ到着する筈だ。撃墜した機体の部品なんかを可能な限り纏めておけ。基地の中のものに関しては後続の部隊がなんとかしてくれるだろう」
「了解しました。量産型Wに命じておきます」

 と、そこまで命令してふと気が付く。基地司令は取りあえず置いておくとしても反乱部隊となった15機のPTやAMのパイロット。それ以外の基地にいた軍人やその他諸々はどうしたんだ? 反乱軍が負けたとは言っても、戦闘自体は終わったのだ。普通は様子を見に来るなりするんじゃないか? だが、基地は静まったままで誰かがいる様子はない。

「エキドナ、キロノ大尉と話は出来るか?」
「はい、特に怪我もありませんでしたのでレイディバードの1室に軟禁しています」
「分かった。ちょっと話が聞きたいから、ここは任せる。何か不明な事があったら連絡しろ」
「了解しました」

 レイディバードの1室、そこにキロノ大尉は軟禁されていた。
 とは言っても、客室であるそこは本来なら軟禁をするような部屋ではないので脱出する気ならそれ程難しくはないだろう。エキドナもその辺は分かっていると思ったんだが、この部屋を軟禁場所に選んだのは経験不足から来るものか、はたまたキロノ大尉が逃げ出さないと確信しているのか。……恐らくは前者だな。

「キロノ大尉、ちょっと聞きたい事があるんだが構わないか?」
「ああ、特にやる事もないし構わないさ」
「基地に貴方達以外の人員は?」
「いない。俺達以外の者は皆避難させてある。どうせ戦闘になるのは分かりきっていたからな」
「なるほど。ではこちらと最初に接触したシュヴェールトのパイロットは? あの戦闘にシュヴェールトは出ていなかったようだが」
「戦闘機ではPTやAMの戦闘にはついて来れないと分かってるのに、それで戦闘に参加させる程俺は堕ちちゃいないよ。あのパイロットならガーリオンで出撃していた。と言うか、中尉があのテスラ研から流用したとかいう武装で撃墜したじゃないか」

 そう言われて、キロノ大尉を守るようにファントムを落とした2機のガーリオンの姿を思い出す。

「なるほど。あの機体に乗っていたのか」
「……何人、生き残れた?」

 低い声で尋ねてくるキロノ大尉だが、エキドナは何も言わなかったのだろうか。
 あるいは精神的に追い詰める為に言わなかったのか?

「安心しろ。全員無事だよ。一番の重傷は骨折だそうだ」
「は?」

 キロノ大尉は信じられない、といった様子でこちらを見ている。

「戦闘前にも言った通り、今回の騒動でうちの上司は基地司令の証言を信用していない。その辺をはっきりとさせる為にも大尉達の情報は必須だからな。なるべく死者を出さないように、との命令を受けていたのさ」
「だが、それにしたって本当に1人も殺さないで……いや、ちょっと待て。こちらが全機撃墜されたのは確認している。そちらの被害は?」
「撃墜されたのを被害というのなら被害は0だな。一番損傷の酷い機体でも小破で済んでいる」

 個人的に一番痛かったのは、ファントム12機の損傷だ。詳しく調べた訳ではないが、ざっと見ただけでもガーリオンのソニック・ブレイカーをまともに受けた為に損傷が大きい物が大半だった。
 T-LINKシステムにより意識を通わせる事は可能なので完全に破壊された訳ではないと思うが、レモンに何を言われるのかを想像するとちょっと怖い。

「被害0で俺達は全機撃墜か。それもこちらの死者0。中尉達の部隊はとんでもない腕利き揃いだな」
「このくらいの腕がなければうちの部隊ではやっていけないのさ。……さて、大尉。詳しい話は基地に帰還してから聞く事になると思うが、今のうちに一通り聞いておきたい。何故反乱を起こした?」

 まさか基地司令の戯言を信じる訳ではないが、それでも普通は反乱なんて真似は余程の事が無ければ実行に移さないだろう。

「そう、だな。俺達を倒したらそちらの言う事を聞くと約束したんだし、中尉を見る限りはまともな軍人と判断できる。これなら話しても問題無いだろう」

 ……いや、俺の場合はとてもまともな軍人なんて言えないんだが。まぁ、わざわざ告げる事でもないか。

「基地司令。名前はカールと言うんだが、奴はこの基地でおおよそ考えられる犯罪の全てを行っていた。脅迫、傷害、殺人、強姦、強盗、密売、物資の横流し。それこそ数えるのが嫌になるくらいの犯罪件数だ」

 ここでもまた、ヴィンデルの嫌な予感が当たった訳だ。
 だが、疑問もある。まさかそんな犯罪行為に基地全体で関与していた訳でもないだろう。実際、キロノ大尉はそれが原因で反乱を起こしたんだし。

「確かに酷い話だな。だが、他にもあるんだろう?」
「そうだな。犯罪行為の大半は基地の軍人達にも秘密裏に行われていた。だが、そんな事をしていれば情報はいずれ漏れる。事実、それで俺達も犯罪の事を知った訳だしな。だが、中尉の言う通り他にもあった。この基地はな、連邦軍上層部や連邦政府上層部が表向きに出来ない汚れ仕事を任せる為の基地なんだよ」
「それを言うなら、俺達シャドウミラーだって特殊部隊なんだし、表向きに出来ない作戦を命令される事もあるが?」
「いや、そういう意味での表向きって事じゃない。例えば、そうだな……連邦政府高官の命令で近くの街や村から年端もいかない子供や女をさらってきたりとか、そういう意味での汚れ仕事だ」
「なん、だと?」
「さらわれた女子供がどうなるかは、言うまでもないだろう。この基地はそんな薄汚れた仕事をする為の拠点だった訳だ」

 苦々しげ、としか言いようのない表情のキロノ大尉。
 恐らく俺も同じような表情をしていただろう。

「それを噂という形で知った俺達は、真偽を確かめる為にカールへと会いに行った。元々悪い噂しかない基地司令でも、まさかそんな事はしていないだろうと一縷の望みをかけてな」

 だが、結果的にそれは無駄だったのだろう。そしてキロノ大尉は反乱へと踏み切った。

「奴は笑って噂を肯定したよ。それどころか、今まで行ってきた下種な行動を嬉々として語った。現在の連邦軍や連邦政府が正常に機能しているのは自分の手柄だと。おまけに、金も女も好き放題に出来るから俺にもその犯罪行為に荷担しないかと誘ってきやがった。その場でカールを殴り殺さなかった自分を褒めてやりたいくらいだ」

 苦い溜息を1つ。

「上へ報告すればなんとかなると信じていた俺は、取りあえずその場は保留という形でお茶を濁した。ちなみに、その時はお土産という事でデータディスクを貰ったんだが……中身の映像がどんな内容だったかは言わなくても分かるな?」

 これまでの話から大体の予想はつく。どんな映像だとしてもそれはまともなものではないだろう。 

「幸い俺には軍警察に知り合いがいたからな。すぐに連絡を取ってカールの事を話した。そいつも最初は信じてくれなかったが、データディスクに入っていた映像が決め手になってすぐに調べてくれると約束してくれた」
「それで?」

 薄々どういう話になるのか予想できつつも、続きを促す。

「次の日、死体で見つかったよ。それを知らせてきたのはもちろんカールだ。そいつの家族や兄弟、恋人も同じ所に行けて良かったと笑ってやがった」
「それで反乱、か」
「ああ。どうにかカールの手足となっていた部隊の奴等は全員始末出来たが、気が付くとカールの姿が無かった。ぶくぶく太ってる割には逃げ足だけは速かったようだな。その後はどうなるか大体予想出来たから、俺に付いてくると言ってくれた馬鹿共以外は避難してもらった。で、そこに中尉達が来た訳だ」

 なんと言うか、圧巻だな。まさか連邦軍の軍事基地を犯罪の拠点としているとは。

「もう少ししたら後続のレイディバードが来るが、それが来たら俺やキロノ大尉達はシャドウミラーの本拠地であるエクアドル基地へと行く事になる。そこで俺の上司に話を聞かれると思うが、今の話をしてやってくれ」

 これが恐らく分水嶺となるだろう。そしてヴィンデルは反乱へと動き出す。

「それはいいが、その後に俺達はどうなるんだ?」
「上からの命令は、反乱部隊が消滅する事だそうだ」
「そう、か」
「だが、恐らく大丈夫だろう。俺の上司はお前達を匿う事になると思う」
「……正気か?」

 せめてそこは本気か? と聞いて欲しい所だが。

「まぁ、不正なんかが嫌いな質だからな。おまけに腕利きが揃ってる。恐らく名前を変えるなりなんなりして俺達の部隊に組み込まれるんじゃないか?」
「腕利きねぇ。俺達を完封した中尉に言われても嬉しいやら、悲しいやら」
「それにカールとかいう基地司令に関しても何らかの手を打ってくれる筈だ。ただそっちは握り潰される可能性が高いが」
「ああ、かなりの大物がバックについているようだしな」

 キロノ大尉と話していると、ドアがノックされエキドナが顔を出す。

「隊長、レイディバードが到着しました。彼らの機体の部品もご命令通り1ヶ所に纏めてあります」
「そうか。なら引き継ぎを済ませたら基地へ帰還するぞ」
「了解しました」

 敬礼をして客室を出て行くエキドナ。

「キロノ大尉も、エクアドル基地に戻るまでここで我慢してくれ。基地に帰ったら色々と忙しくなると思うから、今のうちに休んでおくといい」
「ああ、分かった。……なぁ」
「何だ?」
「来てくれたのが中尉達の部隊で良かったよ」
「……それは基地に帰って、今回の件が片付いてから改めて言ってくれ」
「ああ、そうだな。同じ部隊になったら女のいる店で酒でも飲もうぜ」
「俺の恋人はとんでもなく恐くてな、キロノ大尉が彼女から許しを貰ったら付き合ってもいい。ただ、下戸なんで酒は勘弁してくれ」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:18
PP:20
格闘:178
射撃:196
技量:188
防御:185
回避:213
命中:235
SP:286
エースボーナス:不明
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.7
    アタッカー
    ガンファイト LV.4
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:35 
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