レーヴァティン
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第二百七十一話 調べ終えその三
「関わっているのでしょう」
「はっきり目に見えてだな」
「気付くまでに」
「そうした世界でもあるか」
「そうかと。見えないのと見えるのではです」
「全く違うな」
「神は死んだともいないとも言う考えもあります」
前者はニーチェが言った、そして後者は無神論である。
「ですがそれは」
「起きた世界でも違うな」
「そうかと」
まさにというのだ。
「そしてこの世界ではです」
「その起きた世界よりさらにだな」
「強くです」
「神が関わっているな」
「そうかと」
まさにというのだ。
「そしてクトゥルフもです」
「力を使ってきたな」
「そうかと」
「試練としてか」
「そうかと」
「まあのう」
当季は右目を瞑り考える顔で話した。
「神様が強く関わって来て姿を表すならぜよ」
「それならか」
「それを受け入れるしかないぜよ」
今度は明るく笑って話した。
「それがこの世界の現実ぜよ」
「現実は受け入れるしかない」
「そうぜよ、幾ら否定しても」
例えそうしてもというのだ。
「現実は変わらんきに」
「変えることは出来てもな」
「変えるにしても受け入れんとぜよ」
「どうにもならないな」
「そうしてどういった現実か理解して」
そのうえでというのだ。
「変えたいと思ったなら」
「どうしたら変えられるか」
「それを考えてぜよ」
「実行に移す」
「そうすることぜよ」
「だからだな」
「現実は受け入れる」
それぞれの世界のそれをというのだ。
「それしかないぜよ」
「そういうことだな」
「そうぜよ」
まさにとだ、当季は話した。
「まっことのう」
「神はいることもだな」
「受け入れることぜよ」
「まずはだな」
「起きた世界でもいるきに」
「見えずともだな」
「そうぜよ、何か神を否定してるとぜよ」
無神論についても語った。
「視野が狭くなるぜよ」
「何かを否定するとな」
「そうなるのう」
「ある宗教や思想を絶対としてだ」
英雄は当季に答えて話した。
「他の宗教や思想を認めないならな」
「視野が狭くなるのう」
「知識を手に入れてもだ」
例えそうしてもというのだ。
「限られるものだ」
「そういうことぜよ」
「神はいる」
英雄は断言した。
「この世界でも」
「実にたくさんの神々がおるぜよ」
「精霊や仏もな」
そう言うべき存在もというのだ。
「いる」
「そうぜよ」
「そしてだ」
英雄はさらに話した。
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