| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百三十一話 奇巌山へその十

「今度また雪合戦をします」
「あれもう止めて下さい」
 必死にだ、智樹は美香子に言った。
「頼みますから」
「あら、嫌なの」
「あの時も俺死にかけましたから」
 だからだというのだ。
「止めて下さい」
「なら何がいいかしら」
「何もいいです」
 しなくてもというのだ。
「本当に」
「面白くないわね、それじゃあ」
「面白くなくてもいいですから」
 智樹としてはだ。
「平穏に過ごしたいんですよ」
「元の世界ではなのね」
「そうです」
 こう言うのだった。
「それなのね」
「会長平穏嫌いなの」 
 これが美香子の返事だった。
「だから宜しくね」
「うう、俺に幸せが来るのか」
「来ると思っているのか」
 アンクの突っ込みは容赦がないものだった。
「この中にいるということはだ」
「もう幸せはですか」
「それはあるが」
 それでもと言うのだった。
「しかしだ」
「平穏な暮らしはですか」
「あるものか」
 こう言うのだった。
「絶対にな」
「そうですか」
「この顔触れでな」
「確かにないな」
 操真も言うことだった。
「どの世界を巡ってもな」
「俺なんかわざわざそうした世界に気付いたらだったしな」
 昴は自分のことを話した。
「スサノオが仕掛けて来るなら」
「もうですか」
「そんなものは無縁だろ」
 こう智樹に話した。
「本当にな」
「そうした星の下にいるからだ」
 操真はまた言った。
「やはり平穏な暮らしはな」
「ないですか」
「これからもな」
「私達の誰もそんな人生送ってないでしょ」
 川神舞も言った、
「平和な世界でも私達の周りはね」
「大騒ぎですね」
「皆そうよ」
「私達だってそうよね」
「ウ~~~~」
 源さくらは頭をたえに噛まれながら応えた。
「アイドル活動も賑やかだし」
「そもそも僕達ゾンビだしね」
 リリィはこのことを話に出した。
「それじゃあね」
「やっぱり穏やかとはね」
「言い難いよ」
「佐賀を賑やかにする」
 巽は不敵に笑いポーズを決めて宣言した、腕を組み上着をマントの様に羽織りそのうえでの宣言だった。
「必ずな」
「いい志だ、応援させてもらう」
 ベルトさんはその巽に言った。
「是非な」
「そうしてくれるか」
「その考えに感銘を受けたからな」
 だからこそというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧