オズのボームさん
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第十幕その四
「君はそう言うんだね」
「そうだよ、カレー大好きだよ」
腹ペコタイガーもその通りだと答えます。
「ステーキもハンバーガーも大好きだけれどね」
「カレーはなんだね」
「その中でもね」
神宝ににこにことして答えます。
「一番かもね」
「そうなんだね」
「もう誰かを食べたいとは思わなくなって」
それでというのです。
「カレーをだよ」
「食べたいと思うんだね」
「そうなんだ」
「プールサイドとかビーチで食べるカレーって美味しいよね」
トトも言いました。
「そうだよね」
「ええ、水辺で日差しを浴びながら食べるとね」
オズマはトトににこりとして応えました。
「特にね」
「美味しいよね」
「私もそう思うわ」
「じゃあ明日はカレーだね」
「そして遊ぶ場所はね」
そこは何処かといいますと。
「明日は王宮のプールで夜もね」
「遊ぶんだね」
「照明を点けてね、七色のね」
「いいですね、虹ですね」
ジュリアはオズマのその言葉を聞いて言いました。
「色は」
「ええ、赤に橙、黄色、緑、青、群青、紫のね」
「七色ですね」
「そこにオズの国それぞれの色も全てあるし」
「丁度いいですね」
「虹はとても素敵なものよ」
オズマは笑顔でこうも言いました。
「この世を照らして祝福してくれる」
「だからですね」
「プールサイドは夜はその光で照らしてね」
七色のというのです。
「そしてよ」
「その中で泳いで遊んでですね」
「楽しみましょう」
「わかりました」
「そしてプールだから」
こうも言うオズマでした。
「着るのはね」
「水着ですね」
「それを着てね」
そのうえでというのです。
「楽しみましょう」
「では新しい水着を出しますね」
「ええ、お願いするわね」
こうしたお話をしてでした。
明日は王宮のプールで遊ぶことになって次の日は都のテーマパークの様なプールでとなりました。そうしてです。
その日です、皆で着替える必要のある人は水着に着替えてプールサイドに出ましたが。
皆半ズボンにシャツという恰好です、つぎはぎ娘はそれを見て言いました。
「あら、ビキニやワンピースじゃないの」
「皆半ズボンの水着ね」
ガラスの猫も言いました。
「そちらにしたの」
「ええ、最近このタイプの水着が流行っているからなのよ」
オズマは笑顔で答えました、白いお肌がとても奇麗です。
「普通にサンダルやシューズを履いたらお外にも出られるでしょ」
「そうね、ビキニとかだとね」
「そうはいかないでしょ」
「街には出られないわね」
「そうした水着は下着に近いデザインだから」
「それは難しいわね」
「そのこともあってね」
それでというのです。
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