星河の覇皇
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第八十二部第四章 破竹の進撃その二十三
「悪いことじゃないな」
「お互いにとって」
「下手に軍需産業やるよりな」
「旨味があるな」
「軍需産業の旨味ってな」
それはというのだ。
「少ないからな」
「本当にそうみたいだな」
「技術と設備に金ばかり使って」
「市場は狭くてな」
「あまり売れなくて」
「採算が取れにくいみたいだな」
「連合だとな」
自分達の国ではというのだ。
「戦争は起こらないからな」
「それこそ滅多にな」
「それじゃあな」
「こんな儲からない産業ないってな」
「そうも言われてるしな」
「本当に軍需産業やる位なら」
それならばというのだ。
「もうだよな」
「プロのスポーツチーム持つよな」
「普通は」
「それこそな」
「最高の宣伝だしな」
「同じ儲からないならな」
「最高の宣伝の方選ぶよな」
その利益が相当なものであるからだ。
「それは歯ブラシか歯磨き粉か」
「そういうの売ってな」
「実際そっちの方が儲かるらしいな」
「こっちは誰だって買うしな」
「それも動きが速いしな」
商品が売れることがというのだ。
「使っていくからな」
「兵器って使うとか戦争の時だしな」
「そんな時だから」
「それじゃあな」
「使われるって不幸な時で」
「新しいもの仕入れる時も」
その時もというのだ。
「戦争で破壊された時とかでな」
「撃沈されたりとか」
「いい時じゃねえからな」
「どうしてもだよな」
「使わないに越したことはなくて」
「いいことじゃないよな」
「新しいものを買い替えるとかは」
歯ブラシや歯磨き粉と違ってというのだ。
「本当にな」
「そこは違うからな」
「理想は廃棄されるまで使われる」
「何十年も使ってな」
「それで次は新型になるってなると」
「もうな」
それこそというのだ。
「歯ブラシとか歯磨き粉とかな」
「そうしたものの方がいいってなるな」
「儲かるな」
こうしたものの方がというのだ。
「実際に」
「そうなるな」
「結局軍需産業は儲からない」
「本当にそうだよな」
「だから連合全体でな」
この巨大な市場、四兆の人口を誇るその中でとうのだ。
「企業の数も少ないよな」
「軍需産業の企業は」
「それで必死に採算取ろうとしているんだな」
「苦労して」
採算が取れにくいこの産業の中でというのだ。
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