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ハッピークローバー

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第四十一話 夏休み前その十三

「そうしたものもよ」
「飲んで食べて」
「夏も頑張るのよ」
「そうしたらいいわね」
「あれね、牛乳と野菜ジュース沢山飲んでいたら」
 富美子はかな恵の言葉を受けて言った。
「もうそれでね」
「かなり違うわ」
「麦茶やお水ばかり飲むよりも」
「それだけでね」
「全く違うわね」
「だからよく飲んでね、水分補給にもなるし」
 そうしたものを飲んでもというのだ。
「そうしていってね」
「それじゃあね」
「あとカレーよね」
 かな恵はこちらもと言うのだった。
「カレーは夏でもね」
「熱いけれどね」
「食べられるでしょ」
 富美子に返した。
「そうでしょ」
「カレーはね」
「ああしてスパイスが利いてると」 
 それならというのだ。
「食欲湧くでしょ」
「だからカレーはいいのね」
「そうなの」
 まさにとだ、かな恵は答えた。そして脳内にそのカレーを思い浮かべながら富美子に対してさらに話した。
「だから夏にもよ」
「カレーは食べるべきね」
「何でも入れられるからね」
「お野菜もお肉も」
「それで海軍も入れたし」
 帝国海軍もというのだ。
「それで今もね」
「自衛隊で食べてるわね」
「毎週金曜日ね」
 これは何曜日かであることを隊員達に知らしめる為でもある。
「そうしてるのよ」
「よく食べられるから」
「それで栄養もあるからね」
 どんなものも入れられてだ。
「お野菜もそうで」
「お肉だってね」
「だから私達もよ」
「夏もカレーね」
「そう、カレーは安く済むしね」
 お金のことも話した。
「だからよ」
「夏も食べるのね」
「そうしたらいいわ」
「そんなこと聞いたら」
 留奈が言ってきた。
「私もよ」
「食べたくなったの?」
「かなりね」
 こうかな恵に答えた。
「そうなったわ」
「じゃあ今度お家で作ってもらうかね」
「自分で作るか」
「そうしたら?」
「そうね、お母さんに行ってみるわ」
「そうしてね」
「カレーは本当にいいわね」
 留奈も笑顔で言った。
「夏でもね」
「カレーでも夏バテ退治よ」
「そうしていくべきね」
「それで楽しい夏休み凄そうね」
「そうするわ」
 留奈も他の面々もかな恵の言葉に笑顔で頷いた、そうしてだった。
 テストの結果まで出て後は夏休みを迎えるだけとなった、それはもう間近だった。


第四十一話   完


                2022・6・8 
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