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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その十九

「ファンだってな」
「本当に辛いよな」
「ここぞって時こそ勝ってくれないとな」
「これどのスポーツでもそうだけれどな」
「まずい時こそ勝つ」
「それで勝ってな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「よかったよかったってなって欲しいのがファンだな」
「今ブルーソックスファン苦しいだろうな」
「何かこの船にはいないっぽいけれどな」
 彼等が見たところだ。
「それでもな」
「今チームもファンも一番辛い時期か」
「優勝するしないにしても」
「こうしてここぞって時に連敗が込むのが」
「終わったら残念だったにしても」
「ペナントの間はどうしても」
「気になって」
 そうなって仕方がないというのだ、ファンとしては。
「その気持ち俺達もわかるよな」
「スポーツで応援してるチームがあれば大抵の奴が経験してるからな」
「優勝争いで劣勢になると本当に辛いんだよ」
「一気に決めて欲しいってのに」
「それが落ちるってな」
 決めるどころかそうなっている状況を観ることがというのだ。
「落ちるかも知れなくても」
「どっちにしても辛いんだよな」
「ブルーソックスもどうなるかね」
「四連覇するか落ちるか」
「それがわからないな」
「というか四連覇ってな」
 ここまで勝つことはというのだ、ここで言うのはシリーズまで制してのことであり只のリーグ優勝ではない。
「それ自体がな」
「三連覇でも凄いからな」
「シリーズを含めてとかな」
「そうそうないからな」
「相当強いチームでないとな」
 それこそというのだ。
「出来るものじゃないぜ」
「それ自体がな」
「三連覇もな」
「シリーズまで含めた優勝自体な」
「そうそう出来ないからな」
「リーグ優勝も」
 この時点でというのだ。
「大体一つのリーグで六から八チームだな」
「四の場合もあるな」
「それだけのチームの中でペナント争ってな」
「そうして優勝すること自体がな」
「中々難しくてな」
「シリーズまでってなると」
「その時点で相当なもので」
 それでというのだ。
「連覇で本物とかな」
「そう言われてるからな」
「それが三連覇って」
「もうそれだけでかなりだからな」
「四連覇となると」
 それこそというのだ。
「もう滅多に出来ないぜ」
「それが出来なくてもな」
「凄いことは事実だな」
「三連覇の時点で」
「もうな」
「これだけで凄いな」
「本当に」
 こうした話をした、そしてだった。
 彼等はアメフトの話をさらにしていった、その中国のプロチームのことで今度はこんな話が為された。 
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