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ソードアート・オンライン~炎の双剣~

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第6話:悲劇

 
前書き
今日の朝の出来事です。
わずか8時間しか寝ていないのに、体感3年くらいの夢を見ました。
あまりにも長い夢だったので起きた瞬間どっちが現実でどっちが夢なのかわからなかったですw
さて、無駄話は置いといてさっそく始めましょう!
それではどうぞ! 

 
チュンチュン


朝のさえずりの音で俺は目を覚ました。
「夜明けコーラス」をまで再現するとは・・・相変わらずこのゲームはリアリティが大変凝っている。


スズキ「ふぁあぁ〜よく寝たぁぁぁ〜・・・」



さて。今日も起きて頑張りますか!と決心をつけてベッドから起き上がった。







サチ「スーーーーzzz」




スズキ「・・・」



うん。どうやら俺はまだ夢を見ているらしい。
自身の頬を軽くビンタした俺はもう一度確認した。









サチ「スーーーーzzz」


スズキ「」





俺のベッドにてサチは凄く気持ちよさそうに寝ていた。




夢じゃなかった・・・・・








キリト「おはようスズキ。ん?・・スズキ・・?」


今日のスズキは明らかに様子が違っていた。


スズキ「何も・・・・なかった・・・・」チーン


キリト(昨日の夜一体何があったんだ・・・?なんて絶対言えない・・・)




サチ「ふわぁ・・・zz 久しぶりにぐっすり眠たぁ・・・」



カチャ



サチ「え?」



ダッカー「さ・・サチさん!おはようございます!」
サチ「え?なんでみんなここに・・?というか敬語・・?」
ケイタ「サチ。俺達はお前のこと応援しているよ!」
テツオ「例えどこに行こうとも、お前はずっと俺達月夜の黒猫団の一員だ!」
ササマル「そういうこと。頑張ってよ!」
サチ「ど・・どういうこと・・・ハッ!」チラッ







スズキの部屋ドア「チャオ☆」







サチ「あ・・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ」//









ひとまず落ち着いた彼らは準備の支度をして始まりの町へマイホームを買いに行くケイタを見送った。

テツオ「なぁ!ケイタが家買いに行っている間に少し稼がないか?」
サチ「あ!もしかして家具を買うため?」
テツオ「まぁそういうことだ!」
スズキ「いいなそれ!だったら俺達も手伝うぜッ!」
ダッカー「じゃあちょっと上の迷宮に行くか!」
キリト「うーーん。危険かもしれないが確かに今より上の迷宮のほうが短時間でコルは集まりやすいしな」
スズキ「何かあったらじゃ遅いかもしれん・・俺とキリトで分かれて二人の護衛をすれば良いんじゃないか?」
キリト「そうだな・・・それなら安心だ」

そして俺達は第27層迷宮区で狩りを行うことにした。
キリトがテツオとササマル、俺はサチとダッカーにそれぞれ付いた。
おかげで今のところピンチな場面はない。

ダッカー「結構余裕だったな!」
ササマル「そうだね。もう少しで最前線に」
ダッカー「あったぼうよ〜!お?」

迷宮区を進んでいくとダッカーが隠し扉を見つけた。
中央には一つの宝箱が設置されていた。

スズキ(隠し扉・・・?こんなところに・・・?)






この時俺は思いもしなかった。




まさかあんな悲劇を招くなんて



ダッカー「へっへへっ〜♪」パカッ


勢いよくダッカーが宝箱を開けた瞬間だった。


ヴゥゥゥゥゥン ヴゥゥゥゥゥン


けたたましい警告音が部屋全体に鳴り響き、

スズキ「!!?」
キリト(トラップ!?こんなところに!?)
ダッカー「オイ・・・なんだよあれ・・・!?」


モンスター達『グォォォォォォォォォォ・・・』

キリト「!?」

部屋の奥から次々と大量のモンスターが現れた。

スズキ「キリト!二人を頼むッ!!」
キリト「!分かった!」
ササマル「な・・・なんだよ!コイツら!?」

まずはサチ達がクリスタルを使えるよう安全な状態に・・・

サチ「!?みんな・・・!クリスタルが使えなくなってる・・・!」
キリト「!ッ・・・クリスタル無効化エリアか!」
スズキ「クソッ・・・!やるしかねぇ!サチ!ダッカー!できるだけモンスターの攻撃を防いでくれ!」

俺は腰から双剣を取り出し構え、ダッカー達に指示を仰ぐ。

ダッカー「防ぐたって・・・一体どうやって・・どわッ!」

ダッカーは恐怖のあまり転んでしまった。

スズキ(ダッカーの奴・・ッ!まさかちゃんとした防御のやり方を知らないのか!?)

昨日の狩りの時から薄々気付いてはいた。
彼らは集団での戦闘には慣れているものの個人での戦闘経験は少なかったのだ。


スズキ(マズイッ・・!この距離じゃ・・・)
 

俺からかなり離れた位置にいたダッカーは、今まさにモンスターからの攻撃を喰らおうとしていた。



モンスター『グォォォォォォォォォッ!』

ササマル「うわぁぁぁぁぁぁッ!!」






カキィィィン




ダッカー「え・・・・・?」


サチ「うっ・・・!ぐっ・・・・」ギギギギ

そこには必死に盾を構えながら立ち向かうサチの姿があった。

ダッカー「サチ・・・お前・・・ッ!」

サチ(守らないきゃ!・・私の・・・大切な人達をッ・・!)
サチ「う・・・・うあぁぁぁぁぁぁぁッ!」


カキィィィン

モンスター『グォォォォォォォォッ!?』

決死の叫びでサチは自身の持つ盾でモンスターからの攻撃を弾いた。
しかし彼女達の周りには既に多くのモンスター達が取り囲んでいた。

モンスター×30『ウォォォォォォォォォォッ』



そしてモンスター達は一斉に彼らへ襲いかかる。



ダッカー「そんな・・・ッ」




サチ(みんな・・・ごめん・・・




私・・・・・死ぬんだ・・・)













「"インフェルノフレア"!!」




ズバババババババッ




モンスター×30『グギャァォォァァァァァァァ!?』パリリリィィィィィィン


サチ「・・・え?」


完全に死を覚悟し切っていた私には、何が起きたのか分からなかった。


私達を取り囲んでいたはずのモンスター達が目にも止まらない早さでポリゴンと化していったのだから。


私の目の前には二本の真っ赤な刃を持った・・・



スズキ「よくやったな、サチ」



あの人が立っていた。




サチ「スズキ・・・・」


怖かった。
だけど彼の顔を見た途端、私は安堵の気持ちでいっぱいになった。




サチ(やっぱりスズキは凄いや・・・・)






大型モンスター×20『コォォォォロォォォォォセェェェェェッ』



ササマル「うわぁぁぁぁッやっぱり駄目だ!デカイ奴らが一斉に・・」





スズキ「"ジ・イグニッション"」


ドバババババババババ


大型モンスター×20『ハベシィィィィィィッ!?』パリリリィィィィン

ササマル「ふぁ?」(゜ロ゜)



サチ(うん。ちょっと強過ぎるくらいにね・・・)


スズキのソードスキルで私とダッカーを取り巻くモンスター達はほぼ消え去っていた。

ダッカー「うわぉぁぉぁん!ありがとぉぉぉぉぉぉ!スズキさぁぁぉぁん!」アシガシッ 
スズキ「わぁ!ちょおま!泣くなって・・・!」
ダッカー「サチもさっきはありがとうぉぉぉぉぉぉッ!」
サチ「・・・わ・・私は・・・」


何もしていない・・・








そう言いかけたときだった。



スズキ「な?言ったろ?」


ポン

サチ「!」

その一言と一緒にスズキは私の頭を優しく撫でた。

スズキ「お前は強いんだよ。サチ。だから誇れ。お前はお前の大切なものを守ったんだよ」




そうか。


今度は守れたんだね・・・私




サチ「うぅぅぅ・・グスッ・・・スズきぃぃぃぃ・・ッ!」
スズキ「うおっ・・・!?サ・・・サチ!?」

気づけば私はスズキに思いっきり抱きついていた。


サチ「えへへへへ~」//


抱きついた私は凄くホッとした。
彼の温もりは、なぜこんなにも安心感に包まれるのだろう・・・


サチ(そうなんだ・・・うん・・・そうよね)





なんでもっと早く気付かなかったんだろう・・・





凄く簡単な事じゃん・・・・






私・・・







スズキの事・・・・








好きになっちゃったんだ









時は数分前に遡る


キリト「テツオ!ササマル!できるだけはぐれるな!協力して敵に攻撃をするんだ!」
テツオ「あ・・・あぁ!」
ササマル「まさかこんなことになるなんて・・・」

キリト(なぜこんなところにトラップエリアが!?何にせよ、状況は非常にマズイッ!)

キリト「だぁぁぁぁぁッ!」ザシュッ

モンスター『ギャァォァァ』パリィィン

テツオ「うぉぉぉぉぉぉッ!」ガキィン
ササマル「くたばれぇぇッ!」ガキィン

テツオとササマルも必死し抵抗を見せるも、

モンスター『?グォォォォォォォォッ』

キリト(!?テツオ達の攻撃が効いていない!?コイツら27層にしては強い・・・ッ!!) 

テツオ「・・・!ササマル!」

モンスター『ワァァァァァァァァァッ!!』

一際大きい一体のモンスターがササマルに襲いかかろうとしていた。

テツオ「クソっ・・・!動けよ!俺の脚!」ガクガクブルブル

テツオは既に恐怖に飲み込まれてしまい動けなくなっている。
こんな状況だ。無理もない。

ササマル「く・・・来るなぁぁぁ!」
テツオ「くっそぉぉぉぉぉぉッ・・・!!」





キリト(駄目だ・・・やっぱり俺には無理なのか・・・?)









完全に諦めかけた時だった。










『俺は俺の手の届く人達を助けたい。そう決めたんだ』










スズキの言葉が一瞬俺の頭によぎってきたのだ。









キリト(違うッ!諦めたらそこで終わりなんだッ・・・!)






キリト「でゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」




ガキィィィィン




ササマル「キリト・・・!」



ギリギリで俺はササマルとモンスターとの間に割り込めた。


キリト「テツオ!ササマルと一緒に俺の後ろに居てくれ!」
テツオ「わ・・・わかった!」
ササマル「何をする気だッ・・!?キリト!」





キリト(テツオとササマルの背後は壁。
つまり・・・敵は全部俺の目の前だけッ・・!!)




大量のモンスター『グォォォォォォォォォォォォォ』

ササマル「いくらお前でも一人じゃ無理だ!」
テツオ「俺たちのことは良い!逃げてくれ!キリト!」



ササマル達は必死にそう叫ぶ。




キリト「良いわけなんてあるかッ!」



ササマル「ッ!」
テツオ「キリト・・・」


キリト(アイツは・・・俺がこの世界で最も尊敬するアイツだったら・・・こんなところで決して逃げたりなんかしないッ!)


スーーチャキン



テツオ「え・・・?」


キリトは背中からもう一本の剣を取り出し、彼は両方の手に剣を握った。


キリト(使わせてもらうぞ・・・今・・ここでッ!)




ユニークスキル『二刀流』発動




モンスター×15『ウォォォォォォォォォッ』

モンスター達は一斉にキリトへと襲いかかった。

ササマル「キリトッ・・・!」

圧倒的に数による暴力。
ササマルとテツオから見てキリトは絶対絶命だった。





キリト「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」



ジャキキキキキキキキキィィィィィン


モンスター達『ウガァァァァァァァ!?』パリリリィィン

ササマル「!?」
テツオ「す・・・凄い・・」

一体何連撃だったのだろう?
まさに圧巻。
キリトは自身の持つ二刀流スキルでモンスター達を次々と薙ぎ払っていった。

キリト「でりゃァァァァァァァァッ!!」

ザシュッ

その姿はまさに鬼神の如し。

キリト「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

ザシュッ

モンスター『ウギャァァァァァァァァッ』パリリリィィン

そして大きな叫びと共に彼は最後の一体を切り刻んだ。


キリト「ハァ・・・ハァ・・・」
ササマル「キリト!」
テツオ(なんてやつだ・・・)

テツオは周りを見る。
あんなに大勢に囲まれてたはずのモンスター達は、一体も残ることなく消えて去っていたのだ。

ササマル「本当に・・・ありがとう・・・キリト」
テツオ「お前のお陰で俺達は助かった・・・!ホントなんて礼をしたら・・・」

ササマル達は涙を流しながらキリトへそう囁いた。

キリト「別に礼なんて・・・・うっ」
ササマル「キリト!」

まだ不完全だったエクストラスキルを使ったことで、キリトの体力ゲージはほんの僅かしか残っていなかった。
彼は勢いよく地面へ倒れそうになる。


ガシッ

キリト「!」
  



スズキ「そっちも無事終わったようだな。キリト」

キリト「スズキ・・・。ハッ・・そうだよな。お前がやられる訳ないか・・」
スズキ「大丈夫か?ホラ。この完全回復ポーション飲んどけよ」スッ
キリト「サンキュー・・・」ゴクッ


スズキのアイテムによってキリトの体力バーは満タンになった。



キリト「ふぅ・・助かったよスズキ。危うくポリゴン化するところだったよ」
スズキ「マジで笑えないっつうの・・・というかなんだあのスキル?二本持ちの剣って双剣以外にもあったんだな」
キリト「これはユニークスキル"二刀流"。このゲームで一人のみしか所持できないと言われている両手持ちエクストラスキルだ」

ユニークスキルは特定の条件やクエストなどをクリアした際に習得することが出来るスキルだ。
キリト曰くこのSAO内にユニークスキルは十数種類あるのだと言う。

スズキ「ほえ〜。本当にあったんだな・・けどよぉ、強力とは言え自身の体力ゲージが削り取られるほどなんだろ?危なくないかそれ?」
キリト「いや。体力ゲージが削られるのは単に俺の熟練度が足りてないだけだと思う。だけどいつかきっと扱ってみせるさ」
スズキ「マジで頑張ってくれよ?。じゃないといざ俺がいなかった時とかすぐ死んじまうからな?」
キリト「・・・・ははっ。そうだな。そのとおりだ」



こうして俺達は無事トラップエリアから脱出を果たしたのだった。











無事迷宮を脱出できた俺達はすぐにケイタにそのことを話した。


ケイタ「俺のいない間にそんなことがあったなんて・・・」
スズキ「・・・」
キリト「俺達がいながら危険な目に合わせてしまった。すまない。ケイタ」


ケイタ「・・・何を言ってるんだよ。俺達の仲間を必死に守ってくれたんだろ?」
ササマル「むしろ謝るべきは俺達だ。慣れもしない階層で稼ごうって軽い気持ちで行ったんだから」
サチ「うん。キリト達は何も悪くなんかないよ」
ダッカー「そうっすよ。だから謝らないで下さい」
キリト「みんな・・・」
ケイタ「それよりもキリト、スズキ。今日は僕達が買った初のログハウスで一緒に宴会をしませんか?」
サチ「あ!それいいね!」
テツオ「そうだな!」
キリト「!良いのか・・・?」
ササマル「当たり前ですよ。なんてったってスズキとキリトは俺達の命の恩人なんだから!」
ダッカー「そうそう!割に合わないかもしれないけど、今日なんか奢らせてくださいよ!」
スズキ「こう言ってんだ。行こうぜ!キリト」
キリト「・・・フッ。あぁ」








キリト(命の恩人・・・か・・・)








その日俺達はケイタ達のログハウスで宴を楽しんだ。

ダッカー「でその時!スズキさんヤバかったんですよッ!!あんなに囲まれたモンスター達を何と一撃でッ!」
ケイタ「い・・・一撃・・・。ホント規格外な人だな・・・」
ササマル「キリトもとんでもなかったよな!」
テツオ「あぁ!二本の剣を両手に握ってモンスター達を斬りまくったんだぜ!俺が女だったら惚れること間違い無しだ!」


アッハッハッハッ


すっかり上機嫌になった彼らは今日の出来事で盛り上がっていた。
あの悲劇がまるで嘘だったかのように。

ケイタ(この人達がいなかったら、今頃俺達ここにいなかったかもな・・・本当にありがとうキリト、スズキ)


サチ「・・・・・」
スズキ「今日はホント災難だったな」
サチ「・・・・そうね。だけど今日をきっかけに私・・・なんだか生まれ変わった気がした」
スズキ「・・・確かにその通りかもな。もう今はあの時の泣き虫で弱かったサチはいない」
サチ「え・・・私ってそんな事思われてたの・・・?」ショボン
スズキ「あ・・・!ち・・違う!そういう意味で言ったんじゃ・・!」アセアセ
サチ「ふふっ・・・ちゃんとわかってるいるよ。スズキはあの時そう思っていたから私をあの時励ましてくれたんでしょ?もう生きることを諦めかけていた私のことを・・・」
スズキ「・・・・さぁな・・・・・だけどもし本当に俺の言葉がサチに勇気を与えたんならちょっと嬉しいぜ」
サチ「うん!凄く感謝している。ありがとう!」
スズキ「おうよ!」



その日彼らが見た月は美しく光る満月だった。









そして俺達はしばらくケイタ達と共に安定した階層でできる限りの戦い方を教えた。
彼らはあの日を堺に見違えるように強くなった。

キリト「本当にいいのか?」
サチ「うん。私はこの槍で戦うって決めたの」

完全に恐怖を克服したサチはコンバートした盾を槍に戻した。
まるでサチ自身の成長を表しているように。


そしてその日は訪れる。


ケイタ「キリト、スズキ。短い間だったがありがとう!」
キリト「あぁ。また何かあったら呼んでくれ」



俺とキリトはもうここを立ち去らないといけない。
理由は昨日の夜。ディアベル達から応援の要請が入ったからだ。
彼らが応援を呼ぶほどだ。
きっと相応の苦難に仕入れられているのだろう。

ササマル「キリト!俺いつかぜったい攻略組の一員になるよ!」
テツオ「俺もだ!あの時は何もできなっかが今度こそ俺は・・・!」
キリト「・・・・あぁ!2人ならきっとできるさ」

ダッカー「スズキさん。俺達目標ができたんです」
サチ「うん」
スズキ「目標?」

ダッカー「あの時スズキさんに助けて貰ってから考えたんです。あの時みたいに今こうして俺達以外にも大切な人を失おうとしている人達はたくさんいます!だから俺達、その人達の力になりたいって」
サチ「うん。私達はいつか・・・」




ダッカーサチ「「『蒼聖の盾』の一員になりたい(です)!」」


彼らは守られる側から守る側になることを選んだのだ。


スズキ「・・・・そうか。2人ならいつかなれるはずだ。頑張れよ!2人とも!」




そして最後の見送りの言葉と共に俺達は転移クリスタルで待ち合わせの場所へ向かおうとした



その時だった




サチ「スズキーーーーーー!」









スズキ「え?サチ?」




遠くからサチの大声が聞こえた。






サチ「私----!スズキの事好きーーーー!」





スズキ「は・・・はぁぁぁ!!?」//




何を言っているのかわからなかった。
きっと冗談のつもりなのだろう・・・




サチ「えへへへへ」//





しかし彼女の表情を見る限り冗談ではなさそうだった。






シュン







唐突な告白を受けたスズキは、戸惑いながらクリスタルによって転移させられた。







ケイタ「ビックリしたぞー!サチ」
ササマル「ホントそれなー」
ダッカー「・・・まぁでもこれでよかったかもな」
ケイタ「サチの想い・・・ちゃんとスズキに伝わったかな・・・」

サチ「どうかな・・わかんない!だけど今はそれだって良い。私がいつか本当に強くなって彼の傍に立てれたら、その時はちゃんと私の気持ちを伝えたいかな」

テツオ「まったく・・・異性の相手の部屋には平然と入るしサチって結構大胆なんだな!」
サチ「うっ・・・・いざ振り返ってみると恥かしいよ・・・」//


アッハッハッハッ









シュン





キリト(あの場面で告白するとは・・・・・ビックリはしたが心配は要らないサチ。君の想いは無事スズキに伝わったのかもな)


スズキ(あのサチが・・・・・・俺を・・・?)プルプル



この日を堺にスズキはサチを意識し始めた。












血盟騎士団団長室にて。



???「団長。こちらの書類終わりました」


ヒースクリフ「・・・ありがとうアスナ君・・・君は本当に優秀な人間だ・・・・・」ゲッソリ
アスナ「・・・あの団長・・・・最近少し痩せましたか・・・?」
ヒースクリフ「ははは・・・・何をいってるんだいアスナ君?このゲームではプレイヤーの体型が変わることなんてありえないのだよ・・・?」ゲッソリ
アスナ「そ・・・そうですよね・・・・もし何かおきに召さないことでもあれば私に申してください」
ヒースクリフ「ありがとう。君は本当に優しい人だ・・・そうだ。少し早いが休暇を与えるとしよう。日付は12月24日でいいかな?」

アスナ「え・・?わ・・・わかりました。12月24日ですね・・ありがとうございます。・・・ではこれにて失礼します」


カチャ


アスナ(団長ホント大丈夫かしら・・・12月24日か・・・・・あ!そうだわ!)




キリト「・・・・」モジモジ


月夜の黒猫団からおよそ2ヵ月後。
俺達は今ディアベル達『蒼聖の盾』の本拠地にて滞在させてもらっている。
そして今俺は数ヵ月後に行われるであろうクリスマスイブのイベントにアスナを誘おうか悩んでいる。


キリト(まぁ本当はクリスマスをアスナと過ごしたいって言う俺の安易な気持ちからなんだが・・・はぁ・・・。やっぱりやめておこう。断られるのがオチだし・・)



ピロン




キリト「!?アスナから・・・?」



『ねぇキリト君。私団長にクリスマスイブの日に休暇貰ったの!だからその日一緒に出かけない?Asunaより』




キリト「!!・・・やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ピョンピョン





ディアベル「キ・・・キリト君は一体どうしたのかな・・・?」
スズキ「さ・・さぁ・・・よほど嬉しいことでもあったのか・・・?」




ピロン


アスナ(!やった♪OKだったわ!久しぶりにキリト君とおでかけ~♪ふふ・・楽しみ♪)スキップスキップランランラン





ノーチラス(副団長が笑顔でスキップしてる・・・・!?)アセアセ



 
 

 
後書き
はい!ということで月夜の黒猫団も無事生存しましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
そして遂にサチとオリ主の恋愛フラグが大きく立ったよぉ!
こっからはどんどんオリジナル展開も予想されるだろうから投稿頻度が少なくなるかも・・・
まぁけど頑張って更新していきますんでよろしくお願いします!
ではまた次回会いましょう!
さよなら! 
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