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ソードアート・オンライン~炎の双剣~

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アインクラッド編
  第1話:ログアウトできなくなっちまったんだが

 
前書き
初投稿です。
よろしくお願いします。 

 
???「遂に買えたぜぇぇ!!ベータテストも終わっちまったが本命のブツが手に入ってラッキーだ!!その名もソードアートオンライン!!いやぁ~苦労して並んで手に入れた甲斐があった~」

俺の名前は鈴木悟。
遂に念願のSAOを買えて喜ぶただのゲーオタだ!
一応βテストにも参加してずっと本作を待ってたんだ。
まぁ今月の出費がやばいのも事実なんだが・・・・・まぁ仕方ないな!
自宅に帰った俺はさっそくベッドにダイブしてSAOを起動した。

鈴木「よしっ!!準備完了!!行くぜッ!!リンクスタァァァァト!!」

俺は心をワクワクさせながらそう叫んだ。
ログインしてまず設定画面に辿り着いた。

スズキ「名前か・・・・・ここはあえて本名にしとこう・・・Suzuki(スズキ)・・・・っと」

正直ハンドルネームとかはあんまり好きじゃない。
だけどそれは自分の個人情報を漏れないためにするためであった。
けど俺はあんまり気にしない。このSAOならセキュリティも分厚いだろうし個人情報の管理もちゃんとしてくれているだろう。

スズキ「ん?ベータテスターのデータを引き継ぎますかだって?もちろんYESだ!!」

どうやら前回のβテスターだったデータをこのSAOに持ち込めるっぽい。
俺はすぐに了承したと同時に一気に目の前の世界が変化した。
そして俺はゆっくりと目を開ける。

スズキ「・・・・・!!来た来た来た来たぁ!!ここがソードアートオンラインの世界か!!いやぁ~ワクワクしてきたぜ!!」

βテストの時と大きく変わっておりグラフィックなどもリアルな世界観だ。
俺は楽しみのあまり町中を走り回っていた。

スズキ「よし!さっそくフィールドに行こう!」

第一層はじまりの街をでたフィールドは広大な草原に囲まれており、そこにはモンスターもウジャウジャいた。
イノシシも妙にリアルだし雰囲気があって俺はゾクゾクした。
なんか向うにもフィールド狩りしてるやつらがいたのでちょっと離れたところへ俺は移動した。

スズキ「とりあえず一発目はかるーく・・・」

俺はいつもの感覚で手持ちのブロンズソードをモンスターへと振ってみた。






ズババババババァァァァァァァン



イノシシモンスター×8くらい『オアァァァァァァァァァァァァァァァ!?』





俺が振った剣は狙ったモンスターだけでなく辺り一帯のモンスターまでも巻き込んで一気にポリゴンと化していった。




スズキ(あれ?)

いくらβテスター時代のデータを引き継いでいるとはいえ俺こんな強かったっけ?
気になってステータス画面を開いたところ・・・






スズキ「は?レベル108?」






俺のステータスはなぜかいきなりレベル100超え。
HPとSP・攻撃力と防御力に至っては訳のわからん数値でてるし・・・ソードスキルもメッチャあるやん・・
こんなんチーターやん・・・・
さすがになんかの不具合であると信じたい。
でないと俺が最新型RPGのチーターってネットで炎上されて罵られること間違い無しやん。
一度画面を閉じてもう一度確認するも結果は同じだった。

スズキ「まさか初日からこんな苦悩を得るとは・・・・とほほ」


とりあえず街へ戻ってブラブラしようかと考えていると遠くから声がした。

???「おーい!そこのアンタ!」

スズキ「オレか?」

さっき向こうでモンスター狩りをしていた2人組に声をかけられた。

???「さっきの一撃凄かったな。どんなソードスキルを使ったんだ?」
スズキ「いや・・・ソードスキルは使ってないんだけど・・・」

俺の言葉に2人はあっけに取られたような顔をしていた。
俺なんか変なこと言った?

???「じゃ・・じゃあこの周辺のモンスターが消滅したのは・・・」
スズキ「普通に剣振っただけだぞ?」
???「ちなみにレベルは・・・・・・」
スズキ「108。けどこれたぶんバグかなんかだから正常な奴じゃないだろう」




???×2「「《゚Д゚》」」




あまりのことに口が回らない彼らだったがすぐに話を元に戻し本題へ入った。
聞けばこの黒髪の男も元βテスターらしくもう一人のビギナープレイヤーに戦い方を教えていたのだそうだ。
そこで俺の一撃を見て俺からも協力してくれないかと頼まれたのだった。


スズキ「まぁ俺でよければ。とりあえず自己紹介しようぜ!これからもしかしたらまた会うかもしれないしな」
キリト「そうだな。俺はキリト。そしてこっちが」
クライン「クラインだ!よろしくな兄ちゃん!」
スズキ「あぁ!俺はスズキ!よろしくなキリト、クライン!」

そこから俺はクラインへソードスキルの基礎とゲームの情報をキリトと説明した。
このゲームは第100層まであるらしく各層ごとに街や迷宮区(ダンジョン)が存在する。
アイテムなども複数あり、剣などの装備品はもちろん回復アイテムや攻撃アイテム、そして蘇生アイテムなども存在する。
典型的なRPGの仕様に基づいたゲームである。

キリト「スズキこのゲームにやけに詳しいな。βテストの時何層まで行けたんだ?」



スズキ「テスト期間終了までのダンジョンとボスは全部倒したぜ。まぁもう少し欲しかったんだがβテストだし仕方ねぇか!」

キリト「は!?ぜ・・・全部!?ということは13層まですべて!?」

なぜかキリトは驚いていた。

クライン「なんだ?13層ってそんなにやばいのか?」
キリト「やばいなんてもんじゃない・・・βテスト時代誰も到達できないとされていた13層まで攻略するなんて・・・!パーティーは?一体何人で挑んだんだ?」





スズキ「ソロ」







キリトクライン「!?」( ゚皿゚)


スズキ「な・・・なんだよ!!どうせ俺はパーティもロクに組めないただのゲーオタですよッ!」
キリト「いや・・・・ちがう・・・・あぁ!もう訳がわからなすぎる!」
クライン「俺にはよくわからんがスズキがとんでもなく強い奴ってのはわかったぜ・・・」
キリト「どれだけβテストの中にいたんだよ・・・・」

ちなみに俺はβテスト中はほぼ毎日15時間くらいやってたぜ☆
腹が減ったら飯食ってまた入っての繰り返しだったからあれ?おれいつ寝た?って感覚は日常茶飯事だった。
不健康とはまさに俺にピッタリな言葉だろう!
キリトは色々頭を悩ませたのもつかの間、少し冷え切った所で再び狩りを再開した。
そこでほぼ夕方へと差し掛かりクラインも宅配のピザを頼んでいたのでひとまず解散することとなった。
連絡も交換し合ったことで俺は街へと帰ろうとした。











クライン「あれ?ログアウトボタンがねぇ・・・・」




背後からそんな声が聞こえたので俺は振り帰った。
キリトと俺も確認するがそこに本来あるはずのログアウトボタンがなかった。

クライン「まぁ今日は正式サービスの初日だ。バグの一つや二つがあって当然なのかもな!」


クラインはそう言うが、最新のゲームを何年もプレイしてきた俺は違和感を覚えた。
それはアナウンスやサーバーのダウンが行われていないということだ。
俺たちはたまたま今気づいたがもっと早くログアウトボタンがないと気づいたプレイヤーもいただろう。
それなのに運営は何もしていない。
嫌な予感がした。

スズキキリトクライン「!?」

俺たち3人は突然はじまりの街の広場に集められていた。

スズキ「スゲェな・・・全プレイヤーいるんじゃね?何かのイベントとか始まるのか?ホラ。レイド的な」
キリト「いや。イベントだとしてもこんなにプレイヤーが集められるのはおかしな話だ。そもそも俺達は今強制的にテレポートさせられた」

キリトは冷静にそう返してきた。
すると頭上に謎の文字が点滅していた。


WARNINGガバァァァァァァァァァァァ


その文字は空全体へと広がり、そこから謎のローブをまとった何かが現れた。


GM「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ。私の名前は茅場明彦。今やこの世界をコントロールすることの出来る唯一の人間だ」




マジかよ。このゲームの製作者さん直々の登場だぜ・・・

そこから俺らはとんでもないことを聞かされた。
ここにいる全プレイヤーはログアウトができない。それは不具合などではなく仕様だと意味のわからないことを言ってきやがった。
しかもここで死んだら現実世界でも命を落とすのそうで、強制的に外部から外そうとしたりすると本体のナーヴギアが信号とかで俺たちの脳を破壊するんだとか・・・・・オーマイガー・・・
俺たちが唯一解放される条件は一つ。
このゲームをクリアすることだ。それも第100層までの攻略。


スズキ(無理ゲーやん・・・・・・)


GM「では最後に私から諸君らへ一つプレゼント与えよう。メールボックスを見るといい」

GMがそうつぶやくと俺のメールボックスへ一つのアイテムが送付されていた。
そこには普通の手鏡が握られていた。
するとその鏡は一斉に発光した。

スズキ「眩しッ!!」

鏡には相変わらず俺の顔が映るだけ。

スズキ「なんだこれ?ビックリアイテムかなんかか?」
???「キリト、スズキ大丈夫・・・・・え?お前誰だ?」
???「え?!これは・・・!」

いやお前達誰ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
声でなんとなく予想はつくけど君達誰ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?

スズキ「もしかしてキリトとクラインか・・・?」
キリト「あぁ・・・・スズキは何も変化がないな」
クライン「これってもしかしてリアルでの俺たちなのか・・?」
キリト「あぁ・・・多分」

あっぶねぇぇ!
もしこれで女アバターとかにしてたら黒歴史確定だわ☆
案の定遠くからオマエオトコダッタノォォォォ!?ジュウナナッテウソダッタノカヨォォォ!?って悲鳴が聞こえてきた。

スズキ「けどよぉなんでこんなことするんだ?」

俺の疑問へ答えるべくGMは口を開いた。

GM「なぜこんなことを茅場明彦はしたのかと?目的はすでに達せられている。私はこの世界を作り干渉するためだけにソードアートオンラインを作った。そして今・・・すべては達成せしめられた」






スズキ(ほほ~ん・・・・・要するに厨二病って奴か・・・・)


GM(!?なぜ今誰かに侮辱されたような気分になったんだ・・・?)




GM「以上でソードアートオンラインのチュートリアルを終了する。では諸君。健闘を祈る」


カヤバシュン

そしてGMこと茅場明彦は姿を消し街は元の姿へと戻っていった。


イヤァァァァァァァ フザケンナヨォォォォォダセェェェェェェダシテクレヨォォォォォ

町中はどこもかしこも悲鳴で溢れていた。
当然だ。このゲームで死んだら本当に死ぬのだから。

キリト「クライン スズキ!ちょっと来い!!」カタガシッ

俺とクラインは勢いよくキリトに路地裏へと連れていかれた。
キリトは俺たち2人にこの世界で生き残るために様々な攻略法などを教えるそうだ。
だから俺についてきて欲しいと。
しかしクラインは仲間達と合流すべく街へと戻っていった。

キリト「スズキは俺について来てくれ・・・・・というかマジで付いて来て下さい」
スズキ「え?なんで急に敬語?」
キリト「今おそらくこの世界のプレイヤーの中で一番強いのはスズキだ」
スズキ「え?だけどあれはただのバグで・・・・」

俺はもう一度ステータス画面を開いた。

キリト「やっぱり・・・・それがスズキの正常なステータスなんだよ・・・」
ススキ「マジんこですか・・・・」




やはりそこにはレベル108のステータスが表示されたままだった。
なんならソードスキルが全部強化されていた。なんで?



キリト「うん。ということで付いて来て下さい。マジでお願いします」
スズキ「なんかキャラ変わってね?まぁ全然いいぜ。どうせ行くアテもないし」

そう言うとキリトは大きくガッツポーズを取った。

キリト「これからよろしくなスズキ!そうと決まればさっそく次の村へと向かおう」
スズキ「おうよ」

てことで早速俺たちは街を出て次の村へと向かった。
途中でオオカミのモンスターに遭遇するも・・・

キリト「ハァァァァァァァァァァァァ」

キリトは気合十分にソードスキルを放った。

キリト「!スズキ!囲まれてるぞ!」

オオカミ×10『グルルルルルルルルルルルル』


このゲームで死んだら本当に死ぬ・・・・・こんなオオカミでもHPがゼロになったら・・・
ふとそんな事が頭によぎる。




スズキ「・・・・ハハッ」


しかし俺は笑っていた
同時に俺は腰につけていた真っ赤な二本の刃を握った。


キリト(!?あれは・・・・・双剣!?)






スズキ「ソードスキル!!"インフェルノフレア"!!」




ズババババババババババババ




オオカミ×20『グラァァァァァァァァァァ!?』


二本の双剣から放たれる灼熱の炎は辺り一体のオオカミを一気にポリゴンへと変えて行った。



スズキ「うっし!行こうぜキリト!」



タッタッタッ





キリト「」(゚O゚)








時は少し前


GM「フゥ・・・・さて。一演説を終えたところで一旦休憩に・・・?そういえば数名のプレイヤーのソードスキルの不具合がまだ修正されていなかったな」

カタカタカタカタ エンターッ 

GM「危ない危ない。エラーやバグが報告されたりでもしたら大変だからな・・・・。とりあえず人休憩挟んだら私のアバターも作るとしよう」

この時GMこと茅場明彦は気づいていなかった。
この世界ですでに一人だけ不具合急の強さを持つプレイヤーがいると言う事。
そしてそのプレイヤーのソードスキルの強さを元に戻してしまったことを・・・・
彼は後にこの行いを後悔する事となる・・・
 
 

 
後書き
以上です!
今回登場した主人公のソードスキルは完全にオリジナルです。
いかがだったでしょうか?
もし意見や感想・訂正箇所などがありましたら書いてくださってください!
投稿日は今のところ不定期でのんびりさせていただきます!
ではまた次回会いましょう! 
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