仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十四話 英雄が敗れた地でその十一
「そうなんですね」
「儲かってもするか」
「あくまで食べものを使ってですか」
「俺はな、犯罪はしねえぞ」
「如何にもしそうだがな」
「そうですよね」
ハードコア=アリスはレスターの言葉に頷いた。
「お話を聞く限り」
「本人からもな」
「本当に闇金位は」
「外見を見てもな」
「だから皆俺へのイメージ悪過ぎだろ、俺は反社会的人間か」
「何っ、違うのであるか」
ヴァレンティーノも容赦がない、まるでそれがさも当然であるかの様に叡山自身に言うのであった。
「お主は」
「だから犯罪はしないんだよ」
「買収はしてもであるか」
「それは犯罪じゃねえだろ」
「もう校則で禁止されたけれどね」
褌一枚の一色が腕を組み笑顔で言ってきた。
「今度やったら校則違反だよ君」
「だからそれもしないしな」
一色に応えつつ述べた。
「犯罪もな」
「ううむ、その外見は如何にもであろーー」
「そうですよね」
ロレンツォも同意だった。
「我等ヴァレンティーノファミリーにも匹敵する」
「そこまでの雰囲気があるであろーー」
「いや、俺はマフィアでもないからな」
また言う叡山だった。
「本当に」
「そうであるか」
「スカウトしたい位ですが」
「あくまで俺は表の人間だ」
サングラスに手をやって言い切った。
「そこは疑わないでもらいたいな」
「偽札に興味はないであるな」
「あるかっ」
ヴァンレンティーノにやや感情を出して返した。
「というかあんたあのお札本当に食うだけにしか使えないぞ」
「それで十分であろーー」
「あんたとしてはか」
「別に外に出すつもりはないであるからな」
だからだというのだ。
「いいであろーー」
「そうなんだな」
「偽札ですが使うなぞとんでもない」
ロレンツォも言ってきた。
「ドンのご飯ですから」
「まあ使えないがな」
「左様ですね」
「見て明らかにわかるからな」
偽札だと、というのだ。
「それならいいがな」
「はい、それでなのですが」
ロレンツォは叡山にあらためて言った。
「叡山さんの煎れてくれたお茶ですが」
「ああ、どうだ」
「美味しいですね」
飲んでみての素直な感想である。
「いい煎れ方です」
「普通のお茶でも煎れ方次第なんだよ」
「それで、ですね」
「よくなるんだ」
強い言葉で言い切った。
「そしてだ」
「売れるのですね」
「そして儲かるんだ」
こう言うのだった。
「だからお茶で儲けたいならな」
「叡山さんにですか」
「話すんだ、悪くしないからな」
「あの、悪くしないとはです」
要が言ってきた。
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