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結婚式は面倒でも

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第二章

「決めてもらいましょう」
「そうするか」
「会社の方とかお友達で来てもらう人達は私達で考えるけれど」
「親戚のことは親にお願いして」
「式全体のことはね」
「式場の方に任せてか」
「やっていきましょう」
 こう言うのだった。
「それでどうかしら」
「そうだな、プロやこうしたことに詳しいな」
「そうした人達にお願いしましょう」
「それじゃあな」
 勝も頷いてだった。
 琴乃の言う通りにした、そしてだった。
 結婚式を行った、それが終わってからだった。勝は白いタキシード姿でウェディング姿の琴乃に言った。
「やってよかったな」
「そうでしょ」
「折角結婚するんだからな」
「ええ、ただ忙しいなら」
「こうしてか」
「色々な人達にお願いすることもね」
「大事か、他力本願は駄目でも」 
 それでもというのだ。
「忙しい時はか」
「詳しい人にお願いすること
もよ」
「大事か」
「特に式自体はね」
「式場の方にか」
「プロだから」
 まさに結婚式のというのだ。
「お任せすることがよ」
「いいか」
「ええ、お陰で無事に進んで終わったでしょ」
「それも奇麗に」
「それも世の中よ」
「プロの人や詳しい人にお願いすることも」
「そうよ、これからもそうしていきましょう」 
 琴乃は夫となった彼ににこりと笑って話した、そして夫となった彼もそうだねとなって頷いた、二人はそうして暮らしていったが。
 生きているだけに苦労はしたが何かと助けてもらったりもした、そして自分の専門や詳しいことでは人を助けていった。そして世の中は持ちつ持たれつだと知ったのだった。


結婚式は面倒でも   完


                  2022・10・28 
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