ブラッシングでもわかる
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第一章
ブラッシングでもわかる
ふわりをブラッシングしてだ、国咲家の父である文太は言った。
「今日もだ」
「ふわり元気なのね」
「とてもな」
「ワンワン」
ブラッシングを受けたふわりは嬉しそうだった、その彼女を撫でてだった。
文太は笑顔でだ、妻の百合子に話した。
「いい感じだぞ」
「毛ヅヤいいのね」
「それにな」
それに加えてというのだ。
「柔らかさとかもな」
「いいのね」
「今日もな」
「それは何よりね」
「トイプードルはブラッシングをよくしないと駄目だが」
長く多くしかも巻く毛の質だからである。
「その都度な」
「わかるわね」
「その日の体調もな」
「出すものでもわかるし」
「それにだ」
「ブラッシングをしてね」
「その時の毛の質でもな」
これでもというのだ。
「よくな」
「わかるわね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「今こうしてな」
「わかったわね」
「ふわりは今日も元気だ」
「いいことね」
「ブラッシングは犬にとっても必要だが」
その毛が絡まずかつ蚤や虱を取ることにもなるからだ。皮膚病を防ぐことについても非常にいいものだ。
「しかしな」
「飼い主にとってもよね」
「健康のチェックにもなるからな」
「いいわね」
「ああ、あいつ等は最後はな」
ふわりの前の飼い主達はというのだ。
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