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レーヴァティン

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第二百六十四話 神託に頼るその五

「そうしような」
「そして魔神のことを知ってだ」
「あいつと戦ってな」
「勝ってだ」 
 そうしてというのだ。
「この世界を救うぞ」
「ああ、絶対にな」
 英雄のその言葉に頷いた。
「そうしていこうな」
「その為にこの世界でここまでしてきたしな」
「ああ、しかし魔神は強大でな」
 そう言うしかない力を持っているというのだ、久志だけでなく他の誰もがこの考えは共有していて念頭に置いている。
「邪悪でな」
「それでいてだな」
「ああ、知性もな」
 これもというのだ。
「備えているな」
「そうだな」
 英雄は久志の言葉に頷いた。
「間違いなく」
「そうだよな」
「だからだ」
 それが為にというのだ。
「あいつと戦うことはな」
「かなり7苦しいものになるな」
「これまでは人との戦いでだ」 
 自分達と同じというのだ。
「獣やモンスターとのものだった」
「そうだったな」
「それがだ」
「神との戦いになるな」
「神は強い」
 英雄はあえてこのことを言った。
「強いからこそだ」
「神だよな」
「色々な神がいるが」
 それでもというのだ。
「何かを司っているからな」
「何かを司るっていうのもな」
「それがどんなものであってもだ」
「かなりのものだよな」
「太陽や月でなくともだ」
 そうした巨大なものでなくともというのだ。
「一つの川や池でもだ」
「相当なものだからな」
「人の力では如何ともし難い」
「そうだよな」
「そこが人と神との差でだ」
「とんでもない差だよな」
「かなりな、だからだ」
 それ故にというのだ。
「俺達の魔神との戦いはだ」
「かなり激しくな」
「辛いものになるな」
「そうなることは間違いない」
 英雄は強い声で言い切った。
「どう俺達に都合よく考えてもな」
「冷静に考えたらな」
「そうなるとしかだ」
「そうだよな」
 久志も頷いた。
「思えないな」
「そうだな」
「神様ってのは何かを司るだけにな」
「絶大な力を持つからな」
「それに勝とうと思えば」
「普通にだ」
 まさにというのだ。 
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