ハッピークローバー
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第三十九話 合コンが終わってその四
「私も嬉しいわ」
「かな恵にそう言われると嬉しいな」
「嬉しい?」
「当たり前だろ、付き合ってるんだからな」
かな恵に笑って話した。
「それじゃあな」
「そうなのね」
「ああ、じゃあ家までな」
「送ってくれるのね」
「今回もな。任せてくれよ」
「足下とか気をつけてくれるのね」
「おぶるからな」
そうするからというのだ。
「安心しろよ、あと帰りは階段よりもな」
「エレベーターね」
「あれ使ってな」
そうしてというのだ。
「安全に帰ろうな」
「そうそう、間違ってもよ」
富美子は足がふらついているかな恵を見て話した。
「あんた今階段使ったら駄目よ」
「足滑らすか踏み外すから」
「そうなる可能性あるから」
だからだというのだ。
「それでよ」
「だからなのね」
「そうよ、捻挫や骨折どころかね」
こうした怪我も問題だがというのだ。
「頭打ったら危ないでしょ」
「その可能性もあるしね」
「階段でこけたりして頭打って死んだ人もいるのよ」
「そうなのよね、これが」
「だからね」
こうした事故があるからだというのだ。
「本当にね」
「今の私はなのね」
「成海っちに送ってもらって」
「エレベーターを使って」
「帰ってね、さもないとね」
「怪我するのね」
「最悪死ぬか。そんなことにならない様に」
だからだというのだ。
「ちゃんとね」
「そうして帰って」
「寝なさいね」
「そうするね」
「お前もだぞ」
越智は送る成海に声をかけた。
「送った後でも自分の家に帰るまでな」
「ああ、油断出来ないよな」
「そこでお前が階段から落ちたりしてな」
「怪我したら駄目だよな」
「安全の為に送った人間が安全じゃなかったらな」
そうした目に遭えばというのだ。
「お笑いにもならないからな」
「そこは注意するな」
「そうしてくれ、ラグビーは怪我が多いが」
成海がしているスポーツはというのだ、ラグビーは身体と身体のぶつかり合いの極めて激しいスポーツであり怪我も多いのだ。
「けれどこうした時でな」
「怪我したら本当にお話にならないな」
「だからな」
それでというのだ。
「お前もな」
「安全にか」
「家まで帰れ」
「そうだな、気をつけるよ」
「酔ったら怪我が多い」
身体の自由が利かなくなってだ、気も不確かになるから余計にだ。
「俺達も同じだぞ」
「そうだよな、誰でも」
「だから俺も注意しないといけないしな」
「俺もか」
「そうだ、注意してな」
そしてというのだ。
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