オズのボームさん
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五幕その六
「またこの人そう言うのとかね」
「思ってしまうね」
「それで自然にね」
「うんざりとしてだね」
「嫌になってね」
「やる気もなくなるね」
「そうなるわね」
ボームさんのその言葉に頷きました。
「本当にね」
「そうよね」
オズマも同意して頷きます。
「何度も。それもいつも言ってると」
「聞いてる方が嫌になって」
「やる気がなくなるわね」
「そうよね」
「そうだよ、けれど実際今はね」
ボームさんはオズマとドロシーにお話しました。
「僕の予想よりもね」
「遥かになのね」
「順調で」
「いい感じだよ、皆がいるから」
大勢の人達がというのです。
「そして熱心にやってくれているから」
「遅れているどころか」
「遥かにいいのね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「やっていこう」
「そうね、ただ少しずつでもよ」
ドロシーはここで言いました。
「やっていったらね」
「必ず終わるわ」
オズマも応えます。
「続けていったらね」
「どんなことでもね」
「そう思うと余計によね」
「遅れてるとかいつも言うものじゃないわね」
「進んでいることは進んでいるから」
「それならね」
「マイナスの言葉をいつも聞いてると」
そうしていると、というのです。
「本当に気が滅入ってね」
「やる気がなくなるわね」
「だからオズの国ではね」
「皆前向きに考えて」
「そして言葉もね」
これもというのです。
「明るい前向きなことをね」
「言うのね」
「元々そうした風だしね」
「そしてその様によね」
「しているの、後ろ向きのことばかり言ったら」
それこそとうのです。
「出来ることもね」
「出来ないわね」
「そうよ」
まさにというのです。
「そんなことばかり言ってもね」
「駄目とか出来ないとかね」
「そんなこと言っても」
「そう、だからね」
「そうしたことは言わないで」
「前向きなことを言うのよ」
そうすべきだというのです。
「そして考えてね」
「遅れてるとかはね」
「例えば今ボームさんが遅れてる遅れてるばかり言ってね」
そうしてというのです。
「疲れていても皆にやろうとか言ったら嫌でしょ」
「それだけでね」
ドロシーも答えます。
ページ上へ戻る