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平等に可愛がること

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第二章

 二匹と一緒に遊ぶ様になった、ここで両親は彼女に話した。
「それでいいんだ」
「ラグもミンも可愛がってね」
「何かね」
 娘は両親に話した。
「どっちかとばかり遊んでいたら」
「もう一匹の子がだな」
「寂しそうにしてるでしょ」
「それで水帆のところに来てだな」
「遊んで欲しそうにするでしょ」
「それ見たら可哀想に思って」 
 それでというのだ。
「二匹一緒に遊んでるの」
「そうだ、誰かを贔屓するのはよくないんだ」
 父は娘に真面目な顔で話sいた。
「それは猫だけじゃないんだ」
「人間だってそうね」
「水帆だってお父さんやお母さんがラグやミンばかり可愛がったら嫌だろ」 
 娘に彼女がそうされた場合について話した。
「そうだろ」
「凄くね」
 水帆もそれはと答えた。
「やっぱり」
「そうだな、だったらな」
「私もなのね」
「誰も贔屓したらよくないぞ」
「公平によ」
 母も言ってきた。
「可愛がってそして優しくしてあげてね」
「猫も人もなのね」
「そうよ、貴女は今は出来ているから」
 それでというのだ。
「これからもね」
「そうしていくことね」
「出来るわね」
 娘に優しい笑顔で尋ねた。
「今出来ているから」
「そうしていくわ」
 娘は母に確かな声で答えた。
「私もね」
「そうだな、それじゃあな」
「これからも二匹共可愛がってあげてね」
「ラグもミンもな」
「そうしてあげてね」
「そうしていくわ」
 娘は両親に頷いて約束した、そしてだった。  
 いつもラグとミンを可愛がって遊んだ、公平にそうした。それは人との付き合いでもそうであり彼女は平等で公平な人となった。それが彼女の評判にもなった。


平等に可愛がること   完


                  2022・10・20 
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