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オズのボームさん

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第四幕その七

「くつろいで過ごすのはどうかしら、ゲームをしてもいいし」
「どんなゲームでもいいのね」
「ボードゲームでもテレビゲームでもね」
「スマートフォンでもいいのね」
「それぞれが好きなゲームをね」
 読書と一緒にというのです。
「してもいいわよ」
「そうなのね」
「兎に角ね」
「午後はそうしてなのね」
「過ごすのはどうかしら」
「静かな休憩ね」
「それをしてね」
 そのうえでというのです。
「楽しむのはどうかしら」
「それもいいわね、午前中は身体を動かしたし」
「それならでしょ」
「午後はゆっくりね」
「そうして楽しみましょう」
「わかったわ、それじゃあね」
「あと明日だけれど」
 オズマは次の日のこともお話しました。
「お芝居があるから」
「お芝居なの」
「王宮でね、それも幾つもね」
「それでそのお芝居を観てなのね」
「ミュージカルもあるから」
 そちらもというのだ。
「そうしたものを観てね」
「過ごして」
「楽しむのね」
「そうしましょう」
「わかったわ」
 ベッツイはオズマの言葉に笑顔で頷きました、そのうえで。
 午後は皆で王宮の憩いの部屋で漫画や小説を読んでゲームをして過ごしました、その中でボームさんはといいますと。
 ファミリーコンピューターで遊んでいました、かかしと樵はそのボームさんを見て笑顔で言ってきました。
「また懐かしいもので遊んでいるね」
「そうだね、随分久し振りに観たよ」
 二人でこう言います。
「このゲーム機はね」
「僕達も随分遊んだね」
「そうだったね」
「色々なソフトがあってね」
「楽しかったね」
「それからスーパーファミリーコンピューターや64が出て」
「スイッチもあるね」
 二人でさらにお話します。
「それにプレイステーション」
「5まで出ているね」
「どれも楽しいね」
「そうだね」
「しかしまた凄く懐かしいよ」
 大尉も笑顔で言います。
「ファミコンなんてね」
「そうだね、今観ると画面もまだまだでね」
「操作も拙いけれど」
「それでもだね」
「面白いね」
「そうなんだよね、しかしボームさんは今もなんだ」
 大尉はボームさんを観ながら言いました。
「ファミコンをしているんだ」
「僕も暫く振りにするよ」
 ボームさんはプレイしながら笑顔で応えました。
「実はね」
「そうなんだね」
「時々したくなってね」
「遊んでいるんだね」
「そうしているんだ、そしてしてみると」 
 これがというのです。
「とてもね」
「楽しいんだね」
「そうなんだ」
 こう言うのでした。 
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