八条学園騒動記
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第六百七十三話 腐れ外道の顔その六
「どんな秘密警察よりも強い」
「そしてえげつないわね」
「親は仕事を失ってな」
「兄弟にまで迷惑がいって」
「徹底的にやられるからな」
「社会的に抹殺されるわね」
「だからな」
そうなるからだというのだ。
「ネットに拡散したらな」
「犯罪者なら終わりね」
「ネットで犯罪者狩りは最高の祭りになる」
フックはこの現実を話した。
「昔からそうだがな」
「もうそれやるとね」
ラビニアも真剣な顔になって応えた。
「例え相手がどれだけ図太くて悪賢い奴でもね」
「逃げられない」
「そうよね」
「いじめの加害者でネットに出て破滅しなかった奴はいるか」
「いないでしょうね」
フックのその問いにも真剣な顔で応えた。
「やっぱり」
「情報は何処までも残るしな」
「名前と住所変えても追跡されるのよね」
「そしてずっと追われてな」
「自宅に突撃する人もいるわね」
「抗議の電話なんか普通だ」
それがひっきりなしに来る様になる、中にはそうなることがわかっていて確信犯で加害者の電話番号を晒す者もいる。
「中には家にな」
「来てね」
「家の壁やドアに落書きや貼り紙をしてな」
「抗議のデモしたりね」
「そんなことをする奴も出る」
「加害者の課程は崩壊するわね」
「間違いなくな、そしてな」
そうしてというのだ。
「表立って生きていられなくなる」
「裏でも無理かしら」
「そうだろうな」
「まともに生きていられなくなる」
「そうなる、犯罪者も同じだ」
「連合じゃ性犯罪者って普通に収書と氏名と画像公開されるからね」
中央政府と各国政府が政策として行っている、麻酔梨の断種手術に顔に入れ墨を入れた後でそうされるのだ。
「しかも法律の保護外に置くこともあるから」
「犯罪者に人権はない」
「連合の考えよね」
「だからな」
「あの探偵が若しおかしな奴で」
「犯罪の証拠があるならな」
それならというのだ。
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