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イベリス

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第七十話 尊敬と軽蔑その五

「信じないことよ、ああした人を鵜呑みしてもね」
「大変なことになるのね」
「若し無批判に信じて色々言う人がいたら」
 ネットではよくいることも事実だ、アメリカだけでなく日本でも。
「その人もよ」
「信じないことね」
「そうよ、おかしな人を信じてね」
 そして鵜呑みにしてというのだ。
「言う人もね」
「信じないことね」
「言うならカルト教団の教祖と信者よ」
 その関係になるというのだ。
「もうね」
「そうなるの」
「そう、カルト教団の言うことはね」
「誰も信じないわね」
「よく聞いたらおかしいのよ」
 カルト教団の教理そして主張はというのだ。
「お金にやけにこだわったりね」
「ああ、詐欺ね」
「宗教を騙ったね、あと何処かの宗教の切り取りばかりだったり」
 キリスト教なり仏教のである。
「不安を煽ったり極端な選民思想や偏見があったりね」
「そうした宗教はなのね」
「絶対にね」
「信じないことで」
「そうした人達ともね」
「今お話している人達は同じなの」
「そうよ、カルトとああした人達はね」
 マスコミなりその大統領だった人物はというのだ。
「案外ね」
「カルトなのね」
「だから信者さんもつくけれど」
「信者さんの言うこともなのね」
「信じたら駄目よ、騙されているかも知れないけれど」
 その可能性はあるというのだ。
「騙されていても悪いこと言ってるなら」
「同じね」
「そうよ、だからそうした人の言葉はね」
「聞かないことね」
「そうしてね、というかね」
「というか?」
「上手い話には裏があって」
 そうしてとだ、咲にこうも話したのだった。
「おかしな考えはよく聞くとね」
「わかるのね」
「予言とか聞けばいいわ」
「予言ね」
「あんたもよく聞くでしょ」
「ええ、何かとね」
 ここでもだ、咲は触れてきた創作から答えた。
「聞くわ」
「そういうのって何年かしたら外れてるってわかるでしょ」
「ノストラダムスとかね」
「見たらいいのよ」
「何年か経って」
「古本屋さんとかでね」
 そこでというのだ。
「予言の本読むといいわ」
「外れてるのね」
「地震が起こるとか大戦争が起こるとかね」
 そうしたものを具体的に挙げていった。
「人類が滅亡するとか」
「今も人類あるし」
「予言はね」 
 それこそというのだ。
「よく聞いて古本屋でよ」
「昔の予言の本を読んで」
「それでなのね」
「確めたらいいのよ、カルト教団ってやたら予言を言うけれど」
「人類滅亡ね」
「不安を煽るから」
 予言あえて悪いことを言ってというのだ。 
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